この記事をまとめると
■ホンダのN-BOXがフルモデルチェンジを敢行
■従来のデザインから大幅に変えることなく素性の良さに磨きをかけた
■7インチのフル液晶タイプのメーターを採用するなど先進装備も充実している
日本一売れている軽自動車が待望のフルモデルチェンジ!
2年連続で新車販売トップ、軽自動車カテゴリーにおいて8年連続でトップセラーとなっているホンダN-BOXが、2023年秋のフルモデルチェンジを前にその姿を現した。
現時点では内外装を確認できるにとどまっているが、ひと目でN-BOXとわかるスタイリングになっていることは誰もが認めるところだ。
2023年上半期(1~6月)における販売台数が11万2248台とモデル末期になっても圧倒的な支持を集め、市場における保有台数も約220万台という超人気モデルだけに、エクステリアで冒険するというわけにはいかないのだろう。
3代目N-BOXのグランドコンセプトやデザインコンセプトは「HAPPY Rhythm BOX」となっている。この開発コンセプトには「わたしも、家族も、日本も、ハッピーになれる」という狙いを示したものだ。もっとわかりやすい言葉で表現すると、「ずっと大切に」「もっと楽しく」が新型N-BOXの狙った世界といえる。
さらに深掘りすれば、新型N-BOXは、これまでN-BOXが培ってきた価値を守りつつ、より多くの人に愛されるクルマを目指している。
あらためてN-BOXのマーケットポジションを振り返ると、初代では典型的な軽スーパーハイトワゴンの利用シーンに登場する子育てママをコアユーザーにしてきた。そして2代目では軽自動車を超えた走り味の実現などにより、50~60代男性といったダウンサイザーも取り込んできた。このようにターゲットが徐々に広がっている。
新しく登場する3代目では、「私のクルマ」「家族のクルマ」と進化してきた先にある「みんなのクルマ」を目指しているという。まさに『ニッポンのファーストカー』のあるべき姿を突き詰めて生まれたのが新型N-BOXなのである。
王道のど真ん中をブレずに進むのが3代目N-BOXというわけだ。
基本ラインアップは、印象的な丸目がN-BOXの正常進化を感じさせる標準系と、メッキに頼らない新しい品格表現を狙ったカスタム系の2タイプ。エンジンはNA(自然吸気)とターボを設定するという。