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スーパーカー大王はまさかの国産小型ハッチがソウルカー! あらゆる自動車に乗りまくっているプロが「超個人的に思い入れのあるクルマ」【山崎元裕編】 (2/2ページ)

スーパーカー大王はまさかの国産小型ハッチがソウルカー! あらゆる自動車に乗りまくっているプロが「超個人的に思い入れのあるクルマ」【山崎元裕編】

この記事をまとめると

■WEB CARTOPライター陣に聞く「個人的に思い入れのあるクルマ」を紹介する連載企画

■今回はスーパーカー大王の異名を持つ山崎元裕さん

■挙がった名前はその異名からは想像もつかない国産車だった

GSのバイトで手に入れたスポーツハッチバック

 自分にとって特別な思い入れのあるクルマですか。簡単なようで難しいようで、じつはとても簡単な質問です。日頃からスーパーカーとかの原稿ばかり書いていると、きっとランボルギーニのカウンタックとか、フェラーリの365GTB4BBとかいう車名があがると想像する人も多いと思うけれど、残念ながらそれはまったく的外れな予想。だってボクが特別な思い入れを持つ1台は、小さな直列4気筒エンジンを搭載した日本のハッチバック車ですからね。たぶんもう多くの人が名前も忘れているかもしれないけれど、それはトヨタの「スターレット」。正確には1978年から1984年まで販売されていた2代目、KP61型スターレットの「S」グレードですね。

 じつはこのKP61型スターレット、自分のクルマとしては2台目にあたるもの。最初に買ったのは、やはりトヨタのTA22型セリカGTVで、こちらはわずか数カ月で箱根の山に消え去ってしまいました。車検も取ったばかりだし、タイヤもほとんど新品、カセットデッキも同様に装着したばかりだったのに、という泣き言はともあれ、とりあえずは怪我人も出さずにことなきを得ました。

※写真はセリカ1600GT

 そしてここから始まったのが、KP61型スターレット購入計画。当時の大学の先輩に、ガソリンスタンドでのアルバイトを紹介され、とりあえず50万円を目標に貯金を始めます。いまならこの「WEB CARTOP」の原稿を一本書けば、10万円くらいの原稿料がもらえるはずですが(それを確認したことは一度もないけれど)、当時のガソリンスタンドでの時給は死ぬほど安かった。それでもアルバイトを始めてしばらくして、優秀なオレはガソリンスタンドでは神ともいえる「乙種第4類危険物取扱者」の資格に合格。さらに夜8時から朝8時まで働くと1万円という高額な条件での仕事を得ることに成功したのでした。

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