この記事をまとめると
■この季節に多いダニの発生は自宅だけじゃなくクルマでも起こる
■車内のクリーニング業者によれば数百匹が生息していた例も
■夏を利用した駆除の方法を伝える
クルマの室内はダニが生息しやすい環境
この時期、クルマに乗っていて、気が付いたら足もとなどがかゆくなり、赤くプチっと腫れていることはないだろうか。その原因はダニだ。ダニは家の中はもちろん、車内のダニのエサになるフケやアカ、食べカスなどが落ちやすいシートやフロアマットに生息している。とくに6〜9月に被害が増大すると言われているのだ。
また、ダニの生息環境として、適度な温度・湿度が高いことが挙げられる。車内環境は、言いたくはないが、ダニの生息環境として適しているのである。
家の中などで人を刺すダニはツメダニとイエダニと言われているが、体長が0.3〜0.5mmと小さいため、暗い車内の足もとにウヨウヨいてもまず気づかない。ペットをクルマに乗せているなら、さらに動物に寄生する体長3〜10mmのマダニも加わる。
筆者の知り合いにクルマの内装専門のクリーニング業者がいたのだが、彼によると、ほとんどのクルマにダニはいて、その数、数百匹!!というケースもあったというのだから恐ろしい。
「うちのクルマは大丈夫」と思っていても、たまたまこれまで刺されなかっただけで、新車以外はダニが潜んでいると考えていいのである。
では、車内のダニを駆除するにはどうしたらいいか。まずはこの季節の車内温度の高さを利用する。JAFのユーザーテストのデータによれば、真夏の炎天下に止めたクルマの車内温度は50度以上に達すことがあるという。ダニが50-60度以上の高温に耐えられないことを利用し、“車内の灼熱地獄駆除”を実行するのである。普段から屋外駐車の人はそのままでOK。一方、地下駐車場、屋内駐車場を利用している人は、ダニ対策と割り切って、クルマを数時間でも炎天下に止めておけばいい。できれば車内に温度計を置いておき、車内温度が50度以上に達しているか確認すれば確実だ。