なんと数百匹が生息した例も! 車内は「ダニだらけ」! 夏を利用した駆除方法とその後の対応策とは (2/2ページ)

駆除しただけで終わりではない

 とはいえ、車内でダニが死滅し、死骸があることには変わりない。そんなものが車内を舞い、口や鼻から吸い込んだら、それはそれで危険。幼児ならさらにまずい。アレルギーや喘息の原因になることもある。で、“車内の灼熱地獄駆除”を行った後は、フロアマットを外し、シート、フロア、そして外したフロアマットの掃除機掛けが欠かせない。フロアマットはせっかく外して車外に出したのだから、いっそ洗剤洗いして陰干しし、完全に乾いてから車内に戻せば理想的だ(濡れたまま車内の戻すと、これまたダニ発生の原因になるので注意)。

 とはいえ、駐車環境によって、炎天下に愛車を止めておくことが難しいケースもあるだろう。それならば、家庭内同様、駆除スプレーやダニ取りシートなどの駆除グッズを使えばいい。そのタイプは「ダニコナーズ」のような置き型ダニ避け、スーパーマーケットでもよく売っているダニ避けシート、「ダニがいなくなるスプレー」といった空間に噴射するスプレータイプがある。ただし、バルサン的な、“煙もくもくなタイプ”は、電子部品などの細部に入ると故障の原因になるので、やめておいたほうが無難だ。

 もちろん、車内だけでなく、ダニの好物となる汚れものを積みっぱなしのトランクルーム、ラゲッジルームも荷物をすべて出し、同様の対策が必要だ。その後は掃除機掛けを行いたい。

 最後に、くどいようだが、車内はダニの温床。これは車内クリーニング業者、布団メーカー、ダニ駆除業者共通の警告でもある。まずはこの猛暑の夏の炎天下を利用して、車内のダニ駆除(死骸の掃除機掛けは必須)やダニ駆除グッズを使い、ダニ刺されとは、おさらばしたいところである。そして、その後も、マメな室内清掃、換気を欠かさないことである。できれば車内の飲食は、こぼれ落ちたカスがダニを呼ぶので避けたいところだ。

 この夏、海やプールに出掛けることもあるはずだが、足にダニ刺され跡があったらカッコ悪い。美脚も台無しである。家の中はもちろん、今すぐにでも車内のダニ対策を行ってほしい。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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