高速料金所の人影にビクッ! 警察や道路会社のスタッフは何をチェックしているのか? (2/2ページ)

高速道路会社にいる取り締まり部隊「車限隊」

 そもそも高速道路を走れる車両には規定があって、その規定を超えるものは走行不可だ。規定がある理由は道路が傷んだり、荷物の落下で他車に損害を与えたりする可能性があるから。その規定は高速制限令と呼ばれるもので、詳しい条件はICのところに看板で示されているので見たことがあるのではないだろうか。これを超えるものは許可が必要となる。

 つまり料金所での取り締まりはこれに基づくもので、各高速道路会社には「車両制限令等違反車両等取締隊」、略して「車限隊」という専任のスタッフがいて、取り締まりを日々行なっている。

 過積載だったり、荷物の高さが高すぎたり、はみ出ていたり。また、荷崩れしそうな状態にある車両だった場合、その場で改善させたり、無理なときは「措置命令書」を交付。次のICで出るようにさせて車両の通行禁止を命じるなどしたり、悪質な場合は警察にも協力を依頼することもあるという。

 ちなみにアメリカではもっと厳しくて、過積載については一般道でも抜き打ちで行なっていて、もしオーバーした場合は、別のトラックに積み替えるなど、その場で処理しなくてはならない。ただ困るのは、アメリカの場合は荷主が積み下ろしをしてくれるので、わずかな過積載だと気が付かないことと、州によって規定が異なること。

 いずれにしても、トラックの積み方についてシビアなのはどの国も同じだ。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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