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レクサスLBXは成功例の少ない「高級小型車」の壁を打ち破れるか? かつて「残念な結果」に終わった国産3台を振り返ってみた (1/2ページ)

レクサスLBXは成功例の少ない「高級小型車」の壁を打ち破れるか? かつて「残念な結果」に終わった国産3台を振り返ってみた

この記事をまとめると

■レクサスからLBXというブランド最小サイズのコンパクトカーが登場する予定だ

■かつて日本の自動車業界にもプレミアムコンパクトを掲げたクルマが販売されていた

■安価かつ利便性の高さを追求しがちな軽自動車でプレミアム性を追求したモデルもあった

日本の自動車業界を彩ったプレミアムコンパクトを振り返る

 2023年6月に立て続けに公開となったレクサスの新型SUVたち。その先陣を切った「LBX」はTNGAのなかでももっともコンパクトなGA-Bプラットフォームを使用するもので、ボディサイズにとらわれない高級車として新たな価値を創造しようとしていることが見て取れる。

 ただ、過去にもコンパクトなボディに高級感を詰め込んだコンセプトのモデルは複数存在しており、なかにはいまでも乗り換える先がないと言われるほど愛されているモデルも存在している。今回はそんな過去に存在したコンパクトでありながらラグジュアリーなテイストを持った車種を振り返ってみたい。

トヨタ・プログレ

 “小さな高級車”というキャッチコピーが鮮烈に印象に残っているプログレは、1998年5月に登場したトヨタの4ドアセダンだ。ボディサイズは全幅が1700mmとギリギリ3ナンバーサイズとなっているが、ほぼ5ナンバーサイズに収まっている点が特徴で、全長も4500mmと非常にコンパクト。

 ただ、ホイールベースは2780mmと当時のクラウンと同等のサイズを確保しており、後部座席のスペースも十分とられていた。

 また、搭載されるエンジンも直列6気筒の2.5リッター及び3リッターのみのラインアップとなっており、余裕の動力性能を確保していたほか、室内には当時のクラウンですら木目調であったところ、リアルウッドを採用し、吸音材もふんだんに使用するなど、質感はクラウン以上とも言われるほどだった。

 残念ながら販売的には成功したとは言い難いプログレであったが、2007年5月の終売以降、同じコンセプトの車両が存在しないことで乗り換え先がなく、いまだにプログレを乗り継いでいるユーザーも少なくないようだ。

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