殺伐とした時代の救世主! 年内導入と噂のメルセデス・ベンツCLEクーペの「癒し感」に期待大 (2/2ページ)

日本導入は年内と予想! ディーゼルもラインアップの可能性

 CLEの国内導入スケジュールなどを販売店に尋ねると、以下のとおりに返答された。「2023年中には発表すると思うが、詳細は今のところ不明だ。搭載されるエンジンも正確にはわからないが、おそらく直列4気筒2リッターのガソリンターボとクリーンディーゼルターボ、さらに直列6気筒3リッターガソリンターボになるだろう」と言う。

 冒頭で述べたとおり、プレミアムブランドにとって2ドアモデルは大切な存在だが、最近はスポーツ性の強い車種が目立つ。その点でCLEクーペは、2リッターのクリーンディーゼルターボなども用意しており、走行性能だけを追求したスポーツカーではない。全長が4800mmを超えるボディを2ドアに仕上げることで、優雅で贅沢な雰囲気を感じさせる。

 CLEクーペのような穏やかな走りが似合うクーペは貴重な存在だが、今の殺伐とした時代には、強く求められているのではないか。フロントマスクも、往年のW124クーペのように、小さなエンブレムをグリルの上に立てたタイプがあったら魅力的だろうと思う。運転の責任はあくまでもドライバーにあるが、最近は虎の威を借るようなクルマと走り方が、かなり目立つ。W124クーペのたたずまいが妙に懐かしい。


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
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