いつ見ても「青」だけど何のため? 高速のトンネル手前の「信号機」の意味 (2/2ページ)

赤になったら絶対に入ってはいけない

 現在、トンネルの手前にある信号機は、火災のような重大インシデントの発生時に赤点灯(停止)とすることで被害の拡大を防ぐために設置されている。

 では、トンネル用信号機の黄色は何を意味するのだろうか。

 渋滞や軽微な事故が起きていることを注意喚起するときには黄色を点滅させている。この場合は、前方に気を付けながらトンネルを走行してかまわない。

 一方、黄色が点灯しているときは、車両を停止させてトンネルに進入しないことが基本となる。トンネル火災というのは煙などにまかれて二次災害につながることもある。黄色点灯を見たら、君子危うきに近寄らず、とばかりに自己防衛の意識を高めるべきだ。

 もちろん赤点灯の場合はトンネル火災が起きているという意味なので、絶対にトンネル内には進入しないようにしたい。

 なお、トンネル手前で停止する際には、消防や警察などの緊急車両の通り道を確保するように、車両を両サイドに寄せて止めることがポイントとなる。

 もしトンネルに入ってから火災事故が発生した場合は、トンネル内の表示に従って車両を停車することになるが、この際にも緊急車両の通り道を確保するよう両脇に寄せて止めるのが基本となる。

 トンネル内で停車した場合は、エンジンを止め、キーをつけたまま(スマートキーの場合は車内に置いておく)、人間だけ非常口から脱出することになる。

 大事な愛車を守りたい気持ちも理解できるが、命あっての物種である。トンネル火災から身を守ることを最優先して行動してほしい。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
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モトブログを作ること
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