「どうやって選んで」「どこで買う」? 6台も乗り継いだ達人が語るキャンピングカーの「基本のキ」 (2/2ページ)

さて、いよいよ購入だ……の前にちょっと待て!

2)キャンピングカーはどこで買うの?

 どのキャンピングカーを買うのかでも変わってきますし、「新車なのか?」「中古なのか?」「人づてで譲渡してもらうのか?」でも買い方が変わってきます。ただ、普通車と違って、トヨタとかそのベース車の販売会社ではなく、そのほとんどが、キャンピングカービルダーという、キャンピングカーをつくって販売しているところから買います。キャンピングカー関連の業者が構成している団体「日本RV協会」に加盟しているメーカー・ショップなら安心です(日本RV協会サイトで、その会員企業が一覧できます)。

 前述のとおり、すでに買いたいキャンピングカーが決まっているのなら、そのモデルを扱っているビルダーか、その代理店から買うことになります。これは、どのキャンピングカービルダーも、全国に支店や販売店を持っている訳ではないので、代理店契約して販売することもあるからです。それも、自分の欲しいモデルを扱っているビルダーさんに聞けば、自分が住んでいるところからもっとも近くて入手しやすいお店を紹介してくれます。

 また、新車が人気で納車まで時間がかかる昨今のキャンピングカーなので、「待てない!」と言う方は、新古車とも言える展示車狙いや、中古車を狙っている方は、キャンピングカー中古車販売店から買うのも手だと思います。

 特殊な例では、自分でプロショップなどにベース車を持ち込んで、「持ち込み架装」をお願いすることも出来ます。自作ではなかなか難しいダイニングやキッチン、ベッドの製作や電源まわりの改造をしてもらうことで、割安でキャンピングカーを手に入れることが可能です。

3)キャンピングカーはどうやって買うの?

 前述のとおり、キャンピングカービルダーから購入するのが一般的ですが、中古車屋さんや、ヤフオクなどのネットで購入することもできます。また、昔ながらの個人売買もあります。共通して言えるのは高い買い物ですから、売買トラブルや、アフターケアーまで含めて、のちのち、後悔しないようにすることが大切です。決して表向きの価格に目が眩むことなく、実車があるのなら、徹底して確認して、ちょっとした疑問でもいい加減には扱わず、200%納得のうえで、ハンコを押すようにして下さい。

 現金でポ~ンと買える人は少ないと思いますが、幸いなことにキャンピングカーは6年を超えてくると資産価値が大幅に下がる普通車に比べると、実際の耐用年数が長い傾向にあり、中古車としての価値も下落しにくいので、長期ローンも用意されていたりします。

 ローンにもマイカーローンとオートローンなどがあり、前者は審査が厳しいですが金利が低く、後者は審査が比較的やさしいものの金利は高くなる傾向がありますので、「ローンを覚悟したら」ご自身的には「どちらが楽か?」で決められるのが宜しいかと思います。

 残価設定型ローンという、あらかじめ車両本体価格の一部を残価として据え置き、残りの金額を分割で支払うものもあります。ローンの期間が終わったら残価をまとめて支払って継続使用も可能ですし、新車に乗り換えたい場合は据え置き額と車両査定額の差額を精算して乗り換えることもできます。数年ごとに新車に乗り継ぎたいという方には良いかもしれません。

 いよいよ仮契約となったら、申込金(手付金)の支払いとなります。総支払額(満額)の3分の1から半分程度というところもあります。

 そのほかには、印鑑証明、車庫証明などを準備します。わからないことがあればスタッフに遠慮なく聞きましょう。結構、親切丁寧に教えてくれるので安心です。そうでなければ、そのお店で買うのはやめましょう!

 以上、本当にザックリ大まかですが、「悲願・念願・夢のキャンピングカー」の購入までの流れについてのご説明でした。

 個人的には、キャンピングカーの購入は、いまの奥さんとの出逢いと結婚と同じくらいに、ワクワクドキドキと人生におけるビッグイベントでした。どちらも慎重と勢いと思いこみが必要ですが、キャンピングカーは心配ありません。結婚と違って、何度でもやり直しがききます。ですから「悩んでいる時間がもったいない! 案ずるよりは買うが易し! 思い立ったが吉日!」です。

 ぜひ、素敵なキャンピングカーライフを送って下さい。


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