オフロード性能が必要な場所で活躍するモデルは信頼できる
三菱アウトランダーPHEVも期待できる。電子制御4WDは豊富な経験があるし、ダイヤルで切り替えるオフロードモードを持っている。グレードはベーシックなM。最低地上高がほかのグレードより5mm低い195mmになるけれど、他のグレードでは20インチの45扁平になるタイヤが、60扁平の18インチになるのは大きい。
こうしたグレードが用意されている理由のひとつに、警察や消防、NEXCOなどでの業務用車両としての需要がある。逆に言えば、積雪地や山間部にあるこうした部署で活躍している車両は、それなりの性能を備えていると言っていい。
マツダCX-5とスバル・フォレスターも、乗用車ベースのSUVとしては走破性が信頼できそうな車種だと思っている。
CX-5は2年前に追加されたフィールドジャーニーが注目だ。ドライブモードにはオフロードモードが用意され、タイヤはオールシーズンの225/65R17。210mmもある最低地上高など、もともとレベルの高かった基本性能をさらに引き上げたうえで、わかりやすくアピールしたグレードだ。
スバルはクロストレックやレガシィアウトバックでも、見た目以上の走破性能を持っている。そのポテンシャルを高めたのがフォレスターで、220mmの最低地上高、X-MODEと呼ばれるオフロードモードを全車標準装備する。そのなかからオフロード重視で選ぶなら、オールシーズンの225/60R17タイヤを履くXブレークになるだろう。
どちらも北米をメインにグローバルで売れている車種であることも共通。こうした実績からも、舗装路以外でも実力を発揮できるのではないかと想像している。