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「先進運転支援システムがあるから」という過信が招く重大事故がいま多発! クルマが工事規制箇所へ突っ込む理由 (1/2ページ)

「先進運転支援システムがあるから」という過信が招く重大事故がいま多発! クルマが工事規制箇所へ突っ込む理由

この記事をまとめると

■NEXCO中日本が啓蒙としてアクシデント映像を公開

■表示板や工事車両にクルマが追突するようなシーンが続く

■このような事故には先進運転支援システムが影響している可能性がある

高速道路上の工事規制箇所に衝突する事故が多発

 NEXCO中日本(中日本高速道路)が、『高速道路の工事規制箇所への衝突事故が急増中!』という安全啓もう動画を公開している。車線規制や工事をしていることに気付かず、表示板や工事車両にクルマが追突するようなシーンが続くショッキングな映像だ。本当の事故映像を使っているため、心臓の弱い人は見ないほうがいいかもしれないが、あらためて安全運転を誓いたくなる内容だ。

 そもそも高速道路という速度が出がちなシチュエーションでは、ちょっとしたミスから起きる事故が大きな被害につながってしまうが、基本的に交差点がなく、歩行者もいないために、ついつい漫然と運転してしまいがち。そのため昔から追突事故は起きやすい傾向にある。

 しかし、NEXCO中日本によれば、高速道路上の工事規制箇所へ衝突する事故が多発している理由として、先進運転支援システムが影響している可能性があるという。

 最近のクルマには先行車に速度を合わせて追従するACC(アダプティブクルーズコントロール)が装備されることが増えている。しかし、事故の状況からACCを過信してしまい、前方を見ていないと思われるケースもあるという。

 たしかにACCは先行車を検知するためにミリ波レーダーやカメラを搭載しているが、こうしたセンサー類では車線規制を示す看板、車線変更を促す矢印表示板などを検知できないことがある。ACCに頼って、ドライバーによる前方監視がおろそかになっていると、そうした看板などを見落としてしまい、矢印表示板などを吹き飛ばして初めて気が付くというケースもあるようだ。

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