昭和のクルマファンが熱狂した「Gノーズ」って何? 新型フェアレディZニスモで注目される「高性能の証」 (2/2ページ)

エアロダイナミクス向上で最高速度も210km/hをマーク

 その最上級グレードの240ZGにはFRP製のフロントノーズピース、ヘッドライトカバー、ワイドタイヤを収める前提のオーバーフェンダーが装着され、全長が190mm、全幅が60mm拡大され、ほかのフェアレディZとは一線を画すスタイルを実現していたのである。

 もちろんこのエクステリアパーツは見た目の迫力を増すためだけではなく、空力性能もしっかり向上しており、Cd値は0.39と当時のスポーツカーでもトップクラスの数値となり、最高速度も210km/hをマークするほどの性能となっていた。

 なお、エンジンこそ北米市場向けの2.4リッターが搭載されていたが、Gノーズを含むエクステリアアイテムは国内専用のものとなっており、海外のZファンにとっては憧れのアイテムとなっているようだ。

 ちなみにGノーズという名称は240ZG(このGはGrandを意味していると言われている)のグレード名から採られているが、これはあくまで愛称であり、正式名称は「エアロダイナ・ノーズ」となっているが、現在では日産自動車も通称名を使用しており(正式名称も併記)どちらの呼び方であっても問題はないだろう。

 そんな240ZGを含む240Zシリーズだが、折からの公害問題やオイルショックの影響などもあって、1973年中にはZ432とともに姿を消すこととなり、Gノーズを備えたモデルの希少性はかなり高まったのであった。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
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