お金はかかるし家族からしたら厄介もの! それでも家庭と旧車趣味を両立しているオーナーの「7つのリアル」 (2/2ページ)

黙認してくれるパートナーに感謝!

4)結婚する前から愛車と一心同体をアピール

 将来、結婚を考えているカップル(とくに旧車を所有している方)には、ことあるごとに『愛車=旧車と一心同体アピール』をして損はないと考えます。いささかハイリスクではありますが「このクルマを売れというならアナタとは結婚できない」くらいの啖呵を切っておいたほうが後々いい場合もあります(趣味車の存在を明かさず黙って結婚するとトラブルの元なので、事前に話したほうがいいと考えます)。それと、結婚後に「ロクに乗らないで置いておくだけなら売っちゃってよ!」なんて言われるときがほぼ間違いなく訪れます。そんなとき、パートナーが「この人からこのクルマを取り上げたら廃人になりかねない」と思うようになっていたらしめたものです。

5)夫婦でクルマ好き

 これは理想的(じつにうらやましい)なパターンです。夫婦で好みのメーカーやジャンルが異なっていたとしても、お互いに「クルマ好き」という共通言語があります。多くを語らなくてもお互いの価値観や世界感を尊重できればもう言うことなし! です。欠点があるとすれば、出費にかかる項目を過少申告できないことでしょうか。本来、10万円で購入した部品を1万円と申告して「んなわきゃねーだろ!」とブチ切れられるのが関の山です。パートナーが不在時に「密輸」して秘密の場所に隠してください(大概バレますが)。

6)名刺代わり

 所有する旧車が「名刺代わり」となり、仕事に結びついたり、人と人とをつなぐコミュニケーションツールになったり、自然と知名度が上がっていくとしたら……。これはもう手放せません。何らかの理由で手放したら、仮に高値で売れたとしても、その金額だけでは計り知れない機会損失にもなり兼ねないのです。愛車である旧車が、まるで「招き猫」のように仕事や貴重な経験をもたらせてくれるとしたら、これぞまさしく「プライスレスな存在」といえます。多少、無理してでも所有したいところです。

7)黙認

 あれこれと書き連ねてきましたが、このパターンがもっとも多いのではないでしょうか。そうです。パートナーの「黙認」です。繰り返しになりますが、知らぬは本人(オーナー)だけで密輸した部品も、過少申告した修理費用も、パートナーには「バレバレ」だと思って間違いありません。でも、なぜか黙認してくれます。信用してくれているのか、言うだけ無駄だと思っているのか、はたまたあなたに興味がないのか……。コトの真相はパートナーに聞かないと分かりませんが、黙認して許してくれているうちは多いに活用(?)したいところです。

家族の理解があってこそ所有できるという事実

 どれだけ稼いでいようとも、広大が土地のなかに自宅の敷地があり、クルマの置き場に困らないとしても……。家族の理解がなければ旧車を所有するのは困難です。むしろ、強引に維持しようとして家庭崩壊なんてことにもなりかねません。旧車の趣味が楽しめるのも家族の理解があってこそ。その事実に気づいたとしたら……。今度のお休みはちょっとくらい疲れていたとしても、重い腰を上げて家族サービスに努めてみてください。


松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
藤沢武生

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