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クルマは余裕があるのに運転者に余裕なし!? ヘタクソ運転の代名詞「手アンダー」って何? (2/2ページ)

クルマは余裕があるのに運転者に余裕なし!? ヘタクソ運転の代名詞「手アンダー」って何?

この記事をまとめると

■「手アンダー」について詳しく解説

■ドライバーの操作が原因で発生するアンダーステアを指す

■「手アンダー」の発生を防ぐ方法についても記述

操作に難があるゆえに発生するアンダーステア

 クルマというのは、フロントタイヤのグリップ力に余力がある範囲であれば、ハンドルを切れば切っただけ、クルマの向きが変わってくれる(曲がってくれる)。

 しかし、同じ舵角でも車速がある一定の速度を超えると、ハンドルを切っても曲がらなくなり、クルマが外側に膨らんでいく。それがいわゆるアンダーステアだ。

 市販のクルマは、スポーツカーでも実用車でも、基本的にアンダーステア気味にセッティングされているので、オーバースピード気味にコーナーに進入すると、フロントがズルズルズルと逃げていき、思ったより曲がらずに、直進し続ける傾向にある。

 アンダーステアは好ましい症状ではないが、安定感は失われず、速度が落ちれば、回頭性も回復されるのでごまかしが利く。だから市販車はアンダーステアにセッティングされていて、アンダーステアが出る原因の大半は、オーバースピードだと思えばいい。

 しかし、アンダーステアの原因はそれだけではない。

 じつはハンドルの切りすぎ、あるいは舵角不足もアンダーステアの原因になる。こうしたドライバーのステアリングワークが原因で発生するアンダーステアを「手アンダー」という。

 たとえば交差点を曲がる際、ハンドルを早めのタイミングで、ゆっくり切ればきれいに曲がれるのに、切りはじめが遅れて、それを取り戻そうとしてあとから慌てて大舵角を当てて、そのためにタイヤがスキール音を発し、アンダーステアが出てしまうのは、「手アンダー」の典型。

 また、スポーツ走行等では、コーナーの進入でハンドルを切りはじめたのはいいが、そのままクリッピング付近まで舵角を変えないのもアンダーステアの原因。

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