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リヤサスが同じトーションビームって嘘だろ! カローラセダンオーナーが悔しがるプジョー408の乗り心地 (2/2ページ)

リヤサスが同じトーションビームって嘘だろ! カローラセダンオーナーが悔しがるプジョー408の乗り心地

この記事をまとめると

プジョーの新型クロスオーバーSUVである「408」に試乗した

■リヤサスがトーションビームであることを感じさせない乗り心地に好印象を抱いた

■愛車であるカローラセダンもプジョー408と同様な乗り心地に進化することを願って試乗を終えた

プジョーが新たなカテゴリーに投入した渾身の1台

 2023年6月20日、新型プジョー408が日本国内でデビューした。408というとCセグメントハッチバックの308ベースとなるセダンというイメージがあるのだが、今回は歴代408の後継というわけではなく、車名は継承するもののそのキャラクターは新しいものになっているといえよう。

 ひと目見てそのスタイルをわかりやすく表現するならば、トヨタ・クラウンクロスオーバーとキャラクターが似ているなと感じた。どっちが真似たというわけでもなく、フランスと日本というかなり離れた距離でお互い車両開発を進めるなかで、セダンとのクロスオーバーSUV的スタイルというものに注目したということは、このカテゴリーに対する市場が存在するという確かな手ごたえというものがあるのだなと感じた。

 ただし、クラウンクロスオーバーが独立したトランクなのに対し、新型408は大きなリヤゲートを持つハッチバックという大きな違いはある。

 コロナ禍直前あたりにプジョーブランド車が北米市場に再上陸するという情報が飛び交った。世界一の自動車市場の中国や、世界第2位となるアメリカ市場では、メルセデス・ベンツやトヨタ、フォルクスワーゲンといった、世界的にも販売台数の多い老舗ブランドに対し、若年層が距離を置いていると言われている。

 そのなかで若年層は、新興BEV(バッテリー電気自動車)やICE(内燃機関)車でも中国やアメリカでは珍しい趣味性の高いブランドが注目されていたりする。

 現状ではルノーやシトロエンも含めてアメリカではフレンチブランドは正式販売されていないので、いま再上陸を果たせば、都市部の感度の良い若年層に注目されるとプジョーが判断すれば、北米市場再上陸もまんざら都市伝説でもない気がする。

 かつてアメリカ市場では、レガシィアウトバック(初代と2代目の日本名はレガシィランカスター)には、初代から3代目まではセダンボディがラインアップされていた。つまり、アメリカ市場ではセダンのようなスタイルのクロスオーバーSUVのニーズがあるのだ。そう考えると、クラウンクロスオーバーもアメリカ市場にラインアップされているので、新型408もアメリカ市場戦略車という位置づけもあったのかなどと深読みしてしまった。

 試乗会での説明によると、408はアッパーCセグメントもしくはDセグメントにカテゴライズされるとのこと。ちなみにアッパーCセグメントは、10代目ホンダ・シビックが兄貴格のホンダ・アコードの販売に影響が出るほど、Cセグメントながら思い切ったサイズアップを行ったのが始まりと筆者は認識している。

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