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セレナe-POWER AUTECHでZ世代5人がBBQへ! 新型セレナの走りと使い勝手に「上質な個性」がプラスされ盛り上がりっぷりがヤバイ (2/2ページ)

セレナe-POWER AUTECHでZ世代5人がBBQへ! 新型セレナの走りと使い勝手に「上質な個性」がプラスされ盛り上がりっぷりがヤバイ

若者5人とBBQ道具をまるっと飲み込む頼もしさ

 日本ではミニバンが根強い人気を誇っている。まさに「ミニバン大国」といっても過言ではないだろう。とくに「Mクラス」と呼ばれるカテゴリーは激戦区となっており、各社が鎬を削っている。

 そのMクラスミニバン市場を代表する1台が日産セレナだ。同車は、ミニバン販売台数No.1を度々獲得してきた実績と人気とブランド力があり、「迷ったらセレナを選ぶべし」といっても良いほど、ミニバンに必要な要素が詰め込まれた理想的なモデルだ。とくに、価格や子育て世代にスポットを当てた機能面が高く評価され、ファミリー層から熱烈に支持されていた。

 そんなセレナは、昨年11月に6代目へと待望のフルモデルチェンジを敢行し、大きな話題となった。今回紹介するのは、さまざまな日産車をワンランク上のキャラクターへ仕立てることを得意とする、日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社カスタマイズ事業部(以下:NMC)が手がけた「セレナ AUTECH」だ。

 しかし、ミニバンといえば前述したとおり、どうしても「家族」で使うイメージを持つ人が多いのではないだろうか。たしかに大人数が乗れるし、車内が広いので停車中は子どもの遊び場にも、着替えたりするパーソナル空間にするにも便利だ。しかし、聞くところによるとじつはレジャー好きな若者からも根強い人気があるというのだ。「本当か?」といささか疑問が残るが、使ってみれば自ずと答えが出るだろう。

 なので今回は、その実力を試すべくWEB CARTOP編集部の井上(写真右から2番め)を筆頭に、同じく新人の清家(左から2番め)、CARトップ編集部から鈴村(写真右端)と渡邊(写真中央)、広告部から小檜山(写真左端)の合計5名で、セレナ AUTECHを使って河原でバーベキューをする企画を企ててみた。ちなみに全員20代なので、若者、それも巷でよく言われるZ世代に該当するはずなのでズバリな意見を聞けるはずだ。

 編集部に集まり出発する今回のバーベキュー企画。現地まで片道80kmほど走るルートとし、使用するギアはすべて自前とした。なので、早速このセレナ AUTECHの積載力が試される。試乗車は「セレナ e-POWER AUTECH」だ。

 乗車人数が5人なので、シートレイアウトは3列目の片側を倒すものとした。バーベキューと聞けば、テーブルや椅子、コンロや食材といったように意外と荷物が多いレジャーなのだが、さすがはMクラスミニバン。パッと見だとラゲッジ空間は狭いが、じつは奥行きがあるので、楽々収まった。細長い物であれば3列目シートの下の空間を使うこともできる。

 それと、バーベキューともなれば重量がある物が多いのだが、セレナはラゲッジと地面が低く、重い物でも簡単に載せることができるのがうれしい。また、セレナは貴重なデュアルバックドアを搭載するモデルでもある。なので、バックドアの上半分だけを開け、軽い荷物やバッグなどはここから出し入れもできる。この使い勝手の良さに、荷物積み込み担当の小檜山は出発前から感動していた。探すとなかなかない機能なので、セレナの大きな武器と言えよう。ちなみに、この機能はセレナ AUTECH以外でも標準装備となる。

 さて、食材と機材を積み込んだところでいざ出発だ!

 行きのハンドルを握るのは筆者である井上。後ろにはそれぞれのメンバーが座る配置だ。そして出発して早々に、CARトップのファッションリーダーである鈴村があることに気がつく。「これ、内装の色、めっちゃいいですよね」と。いいところに目をつけてくれた!

 今回の車両は、「AUTECH」とつくだけあってあらゆるところが特別仕立てとなっている。まず、ドアを開けたら飛び込んでくるのがブラックをベースに濃いブルーのアクセントが施されている専用シートだ。質感が感じられるレザレット(合成皮革)を採用しており、落ち着いた車内空間を演出するのにひと役買っている。そして、耐久性に優れるほか、うれしいことに耐水性も備えているのでレジャーにもピッタリだ。

「AUTECH」の刺繍も所有欲を満たしてくれる演出となっており、愛着が湧くこと間違いなし。こういった細かい演出はクルマ好きとしてもうれしいポイントだ。なんなら、筆者はかつてNMCが手掛けたモデルに乗っていたこともあるので、思い入れは人一倍強い。

 また、ステアリングを握っている筆者も、ステアリングのステッチや車内の内装にブルーステッチがあしらわれていることに気がつく。こういった細かいこだわりの仕立てがまさにAUTECHクオリティだ。少し乗るだけでもテンションが上がる。この色はセレナ AUTECHでしか選べないのもプレミアム感満載。いいじゃないか。

 少し走ったところで、3列目に乗っていた清家がつぶやく。「なんか音楽流しませんか?」と。「お任せあれ」と助手席の鈴村。インパネに備わる大きなセンターモニターは助手席からの操作性は抜群で、簡単な操作ですぐにスマートフォンを接続できる。選曲は夏にピッタリな山下達郎であった。なお、3列目にはUSBタイプCの給電口があるので、スマートフォンのバッテリーに関する悩みも解決だ。

 と、曲のおかげもあり、いきなりテンションの高い車内。ここで筆者はあることに気がつく。そう。車内の静粛性が極めて高いのだ。最後列に乗っている人の声が前方の人間まで、耳を澄ますことなく届く。なるほど、これなら車内が簡単に盛り上がるのも頷ける。

 出発して30分程度経っただろうか。ここで、渡邉が「このクルマ涼しいですね」とつぶやく。そう、セレナは後席でもエアコンの操作が可能だ。なので、ドライバーや助手席の人にお願いしなくても後ろで車内の空調を調整できる。この日は7月上旬というのに非常に暑い日であったが、このリヤオートエアコンのおかげで、2列目の小檜山と渡邉はもちろん、3列目の清家も大満足であった。

 ちなみに今回のモデルは2列目がキャプテンシート仕様の7人乗りであったこともあり、2列目は非常に広い足もと空間となっている。

 3列目もまったく窮屈ではなかったとのこと。そして最後列の片側にはキャンプ用具も搭載している。それでこの余裕。さすが、セレナといったところ。

 乗り心地に関しても全員満足しており、長距離でも不満になることはなさそう。ほぼフル乗車ということもあって、よりクルマが安定していたのだろう。さすがだ。

 ステアリングを握っているのは普段スポーツカーに乗っている筆者ではあるが、大人数を乗せているミニバンと考えれば手応えのあるステアリングフィールで、運転は非常に楽であった。日産の先進安全装備であるプロパイロットも搭載されているので、ACCを筆頭とした装備は高速道路の走行では大きな武器となった。

 コーナリングや下り坂では、これだけの積載量なので若干安定性に不安があったが、問題なく駆け抜けてくれた。セレナ AUTECHはベースモデルから足まわりの変更などが行われていないから、この安定感の高さはセレナ本来の素性によるもの。加速力に優れるe-POWERのパワー感も文句なし。むしろモーターのパワーによって重いクルマをさらにアシストしてくれている印象だ。

 購入するのであれば筆者はe-POWERをぜひ選びたい。ちなみにタイヤサイズは205/65R16と、ミニバンでは一般的なサイズを採用している。

 さて、着く前から大盛り上がりであった車内。夢中になって会話をしていると、あっという間に現地に到着。ここからはお待ちかねのバーベキューの準備だ。

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