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ターボがない! 不便な観音開き! スターRX-7の影に隠れたRX-8の悲しき不人気っぷり (1/2ページ)

ターボがない! 不便な観音開き! スターRX-7の影に隠れたRX-8の悲しき不人気っぷり

この記事をまとめると

■ロータリーエンジンそのものを動力源にする最後の市販車がマツダRX-8

■最後のロータリー車でありながらその人気はイマイチで中古車相場もかなり安い

■ロータリーエンジンを楽しみたいと考えている人にはおすすめの1台となっている

2013年まで生産・販売されていたラストロータリーのRX-8

 発電用という注釈はつくものの、いよいよ復活となったマツダのロータリーエンジン。そのロータリーエンジンを動力源として搭載していたモデルといえば、いわずと知れたRX-7であるが、現在のところ最後のロータリーエンジンを動力源として搭載していたのが、2013年まで販売されていたRX-8となる。

 2003年に登場したRX-8は、RX-7の系譜を引き継ぐ車種ではあるが、当時の親会社であるフォードからの指示によって4ドアモデルとなり、エンジンも燃費性能や排出ガスの諸問題をクリアするために、ターボではなくNAロータリーとなっている点が大きな違いとなっていた。

 とはいえ一般的な4ドアセダンとは一線を画すスポーティなスタイルは、フリースタイルドアと名付けられた観音開きドアによって実現されており、RX-7譲りの50:50の前後重量配分やさらに低められた重心位置によってコーナリング性能は他の4ドアセダンはもとよりスポーツカーと比較しても高い水準に位置していたのだ。

 にも関わらず、いまでは新車価格を大きく上まわる値段で取引されているRX-7に対し、RX-8は総額100万円以下で狙える車両もゴロゴロしているほどの、端的にいって不人気な状態が続いている。

 では、なぜここまでRX-8が不人気なのかというと、それはクルマの性能やポテンシャルの面ではなく、その中途半端なキャラクターが影響していると考える。

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