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オデッセイ復活……の前に終了したことがあり得ない! ホンダがおかした3つの失敗とは (2/2ページ)

オデッセイ復活……の前に終了したことがあり得ない! ホンダがおかした3つの失敗とは

この記事をまとめると

■まもなくオデッセイの販売が再開されるが、なぜ一度終了したオデッセイが復活するのか?

■工場を閉鎖するから商品の販売を終了するというロジックはありえない

■オデッセイの終了と復活はホンダの場当たり的な戦略を象徴している

なんだか釈然としないオデッセイの復活

 ミニバンのオデッセイは、1994年に初代モデルを発売したホンダの主力車種だ。2021年に、5代目の生産を一度終えたが、2023年に中国製を再び輸入販売すると発表された。国内販売を一度終えたオデッセイが、なぜ復活するのか。

 オデッセイを終了した理由は、生産を行っていた狭山工場が、2021年に閉鎖されたからだ。同工場で生産されていたレジェンドやクラリティも終了したが、ステップワゴンは、寄居の埼玉製作所に移管されて生産を続けている。

 そして2021年に、オデッセイの国内販売終了を発表した時点で、ホンダの社内からは「オデッセイの終了に反対する意見も根強い。今後、中国製を輸入するなど、復活させる可能性がある」という話が聞かれた。

 また、販売店も「いまのホンダでは、軽自動車のN-BOXなどの低価格車が売れ筋だ。オデッセイは堅調に売れる唯一の高価格車だから、販売会社の経営的にも終了されては困る」と述べていた。

 このようにオデッセイは、メーカーと販売会社の両方に、存続を望む意見が多かった。それなのにステップワゴンと違って国内生産を続けずに終了したから、いまになって中国製の輸入販売が発表されている。つまり、2021年におけるオデッセイの終了は、誤った判断だったといえる。

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