富士宮焼きそばに柿の種も! ご飯との相性は?
「静岡」では編集長・石田と、WEB CARTOPのホープ・井上の出番だ。
石田が選んだのは「静岡おでん缶」。
石田:「いや、じつは私、食事だけは手を抜けないんです! 人生で双璧を成す楽しみが『クルマに乗ること』『ご飯を食べること』だったりするもので……。なのでもう目を皿のようにして物色しましたよ! それで選んだのがおでん缶。え? おでんなんて普通だろうって? いや、ただのおでんじゃなくて静岡おでんですよ! 農水省のHPの郷土料理でも紹介されてるご当地グルメなんだから間違いないでしょ! というわけで、EVの電力でお湯を沸かし、湯煎したおでん缶をいざパッカーン! 中に鎮座するのはこれから始まるおでん劇場の登場人物たち!! おでん界のネイマール「うずらの卵」にハーランド「牛すじ」、ペドリ「昆布」……とオールスターですよ! あ、おでん界のメッシ「大根」がないからちょっと減点。
それはともかく実食! 期待を込めて具材を口に放り込みつつ白米をパクリ……ん? もう一口パクリ……ん? えっと……普通です!(笑) いや、これが缶詰のクオリティかよっ! ってぐらい普通に美味しいんですが、インパクトはとくにありません、私は千葉生まれピーナツ育ち、菜の花なやつら大体友達ですが、まぁ比較的馴染みのあるおでんでございました。逆に言えば普通にお腹空いてるときに選んで食べようと思うぐらいのクオリティ! といいつつ、今度こういう企画をやるならもっともっと冒険します(反省)」
井上はなんと「富士宮焼きそば」の缶詰。ご飯との相性は……?
井上:「大阪オートメッセの行きでWEB CARTOP編集部がEVロングツーリングで格闘している間、わたくしは北海道ロケの都合もあり飛行機で楽々ひとっ飛び。若造のくせに楽して申し訳ない。けど、みんなが楽しそうにツーリングしている間、僕はひとりだったんで少し寂しかったんですよ!? と、いうわけで帰りは編集部に加わって『ご当地おかず』を探す旅に参戦。スバル・ソルテラで炊く通称”ソルテライス”(勝手に命名)に合う至宝のおかずはなにかなぁ〜? ……見つけた! これしかない! 『富士宮焼きそば缶詰』『焼き鳥缶詰』『唐揚げ缶詰』の、腹ペコ小僧に輝いて見えるわんぱく缶詰三連星!
スーパーでよく見るこれ、じつは静岡県の会社が作っているとのこと。なので今回は名産ブーストがかかったこの商品たちに決定です。でもここで、編集長から『ひとつにしろ』と言われてしまったので、今回のソルテライスのお供は『富士宮焼きそば』、お前だ! 『米と焼きそば』なんて合わないって? そう思った画面の前の貴方は関西の人に足向けて寝ないでくださいね。ま、わたくし生まれも育ちも関東人なんで麺と米を一緒に食べる儀式に馴染みはありませんが、オートメッセ帰りでこのときの気分は関西人でした。
ん? 食った感想はどうだって? そりゃもう写真の通り”富士宮”を感じましたヨ。ちなみにどうしても食べたかった焼き鳥と唐揚げは自腹で買って、この原稿を書きながら胃袋にシュート。ごちそうさまでした!」
最後の「足柄」では企画発案者・宮本と、いまこの記事をまとめながら思い出し笑いをしている私、乾で締める。
宮本は「十郎」。小田原の曽我梅林を代表する銘梅だ。
宮本:「『日本人なら米を食え!』生粋の米好きである僕のアタマに自然とこの言葉が浮かび立案したこの企画。そんな言い出しっぺの僕がヘタなおかずはチョイスできまいと、復路ではスマホとにらめっこをして“他を出し抜く”おかず探しに余念がありませんでした。しかし状況は一変。前述の通りあまりにも進みがよく、おかずの選択肢が多いエリアを次々と通り過ぎていき、とうとう「近すぎて通り過ぎがち」な足柄に到着。神奈川といえば梅干しということで、さっそくほかほかのご飯にのせて口いっぱいに頬張ると、思わず笑みがこぼれました。
十郎梅は皮が薄いぶん果肉が多いため食べごたえも十分で、程よい塩味と梅の強すぎないやさしい爽やかな酸味が口いっぱいに広がり、まさに「いい塩梅」でした。
味はもちろんですが、暑い夏の塩分補給にもおすすめです!」
乾は「坦々ラー油と柿の種」。ご飯と……柿の種!?
乾:「なぜご飯に柿の種? って思った方も少なくないでしょう。私がネタに走ったわけではございません。こちら、瓶にしっかりと『ご飯のお供に』って書いてあるんです。
普段だったら面白いと思いつつも、冒険する勇気は出なかったかもしれません。ですが、この機会に試してみるとどうでしょう。めちゃくちゃ美味しくて炊きたてのご飯にぴったり!
驚いたのはラー油に漬けられているにもかかわらず、柿の種がサクサクだったこと。撮影後も家に持ち帰って食べきりましたが、なんと最後までこの食感が持続。これは感動モノです。ただけっこうピリッとくるので、辛いのがあまり得意でない方はご飯の上にちょこんとのせるぐらいがちょうどいいかもしれません。次回『坦々ラー油と柿の種』に出会ったら買いだめしようと思うぐらい、気に入ってしまいました!」
ということで、クルマで米を炊くという体験や美味しいおかずを楽しんだ一同。EVはロングドライブに向かないなどと言われるが、このように充電中の過ごし方を工夫すれば、苦にならないどころか、より楽しい時間を過ごせるということを学んだ。
ちなみに井上が運転中、「ピーピー」という音とともに後ろ(バックミラー)がいきなり曇って見えなくなり、何が起こったのかと思いきや、米が炊けたことで湯気が上がっていたとのこと。すぐにSA・PAにピットインしてことなきを得たが、ラゲッジで米を炊く際は注意してほしい!