新型C-HRは奇抜なデザインが注目……と思ったらカラーリングにダマされてる!? デザインのプロが分析したら「極々まっとうな」SUVのボディラインだった (1/2ページ)

この記事をまとめると

■新型C-HRがトヨタの欧州法人によって世界初公開された

■バイトーン塗装のインパクトが大きいがシルエット自体はまっとうなもの

■SUVクーペのボディにY字形キャラクターラインのグラフィカルな演出で意外性を表現する

アグレッシブな印象とは裏腹な真っ当なボディライン

 6月26日、トヨタの欧州法人が世界初公開した新型C-HRが超絶カッコいいと話題騒然です。

 CセグメントSUVのイノベーターとして成功した初代を引き継ぐべく磨き上げられたデザインはそんなにスゴいのか? そのエクステリアデザインをあらためてチェックしてみたいと思います。

●意外なほど素直なボディシルエット

「え、日本で販売されないの?」という絶望的な声が上がっているように、新型は欧州市場向け商品として、トヨタの欧州スタジオ主導で開発されたといいます。2022年にはすでにプロローグモデルが公開、話題となっていましたが、基本はこれを忠実に再現したとされます。

 で、ハンマーヘッドのフロントも注目ですが、とにかくバイトーン塗装の衝撃度が大きく、これが「カッコいい」の大きな理由になっているよう。

 ただ、もう一度薄目で新型のサイドビューを見直すと、じつはボディのシルエット自体は意外なほど素直なSUVルックであることに気が付きます。これは初代も同じで、造形テーマの「セクシー・ダイアモンド」に惑わされがちですが、やはりシルエット自体はじつに真っ当だったのです。

 そのなかでも、初代はルーフの下降が比較的大きく、同じSUVクーペ調でも前後に長いスリムな形状に感じられる一方、新型は横一文字タイプとなったリヤランプに向けて上昇する腰高感が特徴。ここに前後オーバーハングの短さが加わることでボディにカタマリ感が生まれ、より「カッコいい」と思わせる条件が揃ったと言えます。


すぎもと たかよし SUGIMOTO TAKAYOSHI

サラリーマン自動車ライター

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いすゞFFジェミニ4ドア・イルムシャー(1986年式)
趣味
オヤジバンド(ドラムやってます)/音楽鑑賞(ジャズ・フュージョンなど) /カフェ巡り/ドライブ
好きな有名人
筒井康隆 /三谷幸喜/永六輔/渡辺貞夫/矢野顕子/上原ひろみ

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