この記事をまとめると
■2023年6月の新車販売台数ランキングが発表された
■ホンダN-BOXを押さえてトヨタ・ヤリスが首位に
■2位はホンダN-BOX、3位はダイハツ・タント
N-BOXを押さえてヤリスがトップ
自販連(日本自動車販売協会連合会)から登録車、全軽自協(全国軽自動車協会連合会)から軽自動車の、それぞれ2023年6月単月における車名(通称名)別新車販売ランキングが発表された。含軽(登録車と軽自動車を合算したもの)統計にてランキングをみると、販売トップ常連のホンダN-BOXを押さえ、トヨタ・ヤリスがトップとなった。
ヤリスクロスが依然として新規受注停止が続いていたなか(本稿執筆時点では受注再開している)、6月は四半期決算月であり、暦年締めでの上半期末でもあるので、レンタカーやカーシェアリング、そして法人営業車などへの、おもにハッチバックで1リッターエンジン搭載グレードの供給をメインとした積極的な生産が行われたことも影響しているといえよう。
2位のN-BOXと3位のダイハツ・タントとの差はわずか1468台。ダイハツ・ムーヴキャンバスや同タフト並みとはいかないものの、中古車展示場にはタントの届け出済み未使用軽中古車も目立っている。結果として届け出済み未使用軽中古車として流通することになる、新車販売台数上積みのための自社届け出(ディーラー名義などでナンバーをつけること)は、ほかの軽自動車を扱うブランドに比べてダイハツ車が目立っている。
一方のN-BOXも届け出済み未使用軽中古車は、ダイハツほどではないものの、やはり流通している。軽自動車は自社届け出車両が新車販売台数に結構な数含まれるので、統計数値を見ただけで人気車かどうか、また小売りベースでライバル車に肉迫しているのかなどを判断することは難しい。
先日あるトヨタ系ディーラーへ行くと、ショールームにダイハツ・ムーヴキャンバスが展示してあった。以前よりトヨタ系ディーラーでは、ピクシスというトヨタブランドとなるダイハツからのOEM(相手先ブランド供給)軽自動車以外のダイハツブランド軽自動車についても委託販売を行っているのだが、カタログすら店頭に置かない店舗も多いなか、実車がショールームに展示されているのは、筆者も初めて見た光景であり驚いた。
ダイハツの軽自動車販売では、トヨタ系ディーラーでの販売比率が高いのだが、トヨタ系ディーラーも全面協力するなか、ダイハツの軽四輪乗用車の積極的な販売促進活動が行われているようにも見える。