「販売のトヨタ」が実力を発揮!
トヨタ・ノア&同ヴォクシー合わせて2万台弱を販売(納期遅延なので新規登録できた数ともいえる)するなか、e-POWERが発売されたばかりの日産セレナは7898台、ホンダ・ステップワゴンに至っては2835台と苦戦傾向が目立っている。
2023年6月単月でも、登録車のみでのトップ10のうちトヨタ車が7車入っている。本稿執筆時点では一時的との話もあるが、新規受注停止中だったモデルの受注再開も目立っているが、販売現場では『まともに売ることのできるモデルがない』との嘆き節をよく聞く。そのなかでお客からの納期遅延に対するクレームも目立たず、そして車種の偏りもなくバランスよく受注を積み上げ、そのなかから可能なものを毎月新規登録させている状況が続いている(結果的にはトヨタ車がよく売れている)。まさに『販売のトヨタ』の実力のなせる技なのかもしれない。
6月は新型アルファード&ヴェルファイアがデビューした。すでに各ディーラーには最初の1年間の配車予定台数が示されており、その枠を超えて注文は取らないように末端のセールスマンには指示が出ているようである。初期配車枠に注文が入っていれば、遅くとも2024年初秋あたりには納車になるのではないかとのことであった。ただ、筆者が7月上旬にいくつかのディーラーをまわった限りでは、どこもほぼ売り切れとなっており、「受注再開までには1年以上待つことになりそうだ」といった説明を受けている。
とくにエグゼクティブラウンジの配車台数は少ないようなので、納車まで長期間待つことになりそうだ。ランドクルーザーのとき以上に、納車直後の転売を防ごうとしている様子も見られるので、新型の中古車が展示場に溢れるケースも想定できない。すでに、セカンドロッド(2回目の配車)以降の商談優先権を得るための受け付けも始まっているようなので、まず新型アルファード&ヴェルファイアを希望する人はディーラーへ出かけ、商談の予約(=新型車の購入予約にもなるようだ)をして欲しい(QRコードスキャン後必要項目を入力するようだが、セールススタッフ立ち合いでないとできないらしい)。