この記事をまとめると
■駐車時にドアミラーをたたむ人が増えているらしい
■現在は駐車時にドアミラーをたたむのはルールではない
■ロックに連動してドアミラーをたたむクルマが増えればスタンダードになるかもしれない
たたむかそれともたたまないかはオーナーの自由だ
最近、駐車時にドアミラーをたたむ人が増えているらしい。「らしい」というのは、筆者の住んでいる街では、郊外ということもあってあまりそうしたクルマを見かけないからだ。
もちろん、ドアロックをすると自動的にドアミラーがたたまれる車種もあるので、地域性にかかわらず、駐車=ドアミラーをたたむクルマは、どの街にも一定数はいるだろう。
問題は自動ではないクルマでも、駐車時にドアミラーをたたむべきかどうかという点。一部には「駐車場に止めてサイドミラーをたたむのはマナー」と声高に主張している人もいるようだが……。
実際のところ、まず駐車時にドアミラーをたたむのはルールではない。つまり、あくまで任意だということ。そして地域差もあるだろうが、現状ではまだマナーといえるほど定着しているとは思えない。
したがって、車幅が広いクルマや、駐車スペースが狭い場所、あるいはクルマの脇をわりと多くの人がすり抜けるような場所に止めるときは、積極的にドアミラーをたためばいいし、そうだなければわざわざたたむ必要はないだろう。
要は臨機応変にやればいいレベル。決して他人に強要すべきことではないし、ましてやたたんでいないクルマがあったからといって腹を立てるというのは狭量というもの(よほど狭いスペースならば別)。
世の中、まだまだ手動のドアミラーのクルマだって多いってことを忘れてはならない。
たたみたい人は、自宅の駐車場だろうとショッピングモールの駐車場だろうとコンビニの駐車だろうと好きにたためばいいし、駐車スペースが狭いときだけたたむ人がいてもいいし、どこでもたたまない人だっていてもかまわない。とにかく日本人の得意なヘンな同調圧力だけはゴメンだ。
また、駐車時にドアミラーをたたんだのはいいが、走り出したあともドアミラーをたたんだままのクルマを稀に見かけるので、たたみっぱなしの方こそ気をつけて欲しい。ドアミラーをたたんだまま走っているということは、「(普段から)後方を見ていない」ことをアピールしているようなものなので、できれば近づきたくない存在でもある……。
余談だが、かつて夜間、信号で止まるたびにヘッドライトをスモールにし、信号が青になったら再びヘッドライトをオンにするのが親切(マナー?)と主張していた人がけっこういたが、オートライトの普及もあり、いまではかなり少数派になったはず。
それとは反対の事例になるが、ドアロックと同時にドアミラーが自動にたたまれる車種が増えると、そのうち「駐車時はドアミラーをたたむ」のがスタンダードになるかもしれない。