シンプルなのに「個性的」かつ「美しい」って凄すぎないか! デザインの「妙技」全開のシンプル・イズ・ベストなクルマ5台 (2/2ページ)

最近の輸入車はデザインがより洗練されている!

 3台目は、国産のMクラスミニバンで唯一の癒し系デザインを採用しているのが、ホンダ・ステップワゴンの「Air」というグレード。水色のボディカラーのモデルなどは、どこかムーミンを彷彿とさせる癒し系キャラで、シンプルな直線基調のボディとともに、独特のほっこりした雰囲気を醸し出しています。でもガソリンモデルだけでなく2モーターハイブリッド「e:HEV」搭載モデルもあり、なめらかで静かな走りはとっても先進的。乗り心地もよく、中身は優等生というギャップ萌えもあります。

 また、ホンダアクセスから販売されているアクセサリーには、ホワイトの16インチアルミホイールやボディーサイドモールといった、ギア感をたっぷり演出できる商品が揃っていて、装着するとまたガラリとちがう雰囲気に。ベースがシンプルだからこそ、出せる楽しさを感じさせてくれます。

 4台目は、細かな線の1本1本まで緻密に計算し尽くされたシンプルさに圧倒されるのが、最新のレンジローバー。SUVとは思えないラグジュアリーさを醸し出しながら、どーんと構えて乗っていられる最強の頼もしさも同居するという、唯一無二のデザインです。ピラーがブラックアウトしていて、ルーフがフローティングしているように見えるところや、遠目にもなめらかな面がエレガントなサイドビュー。

 さまざまな長方形をパズルのように組み合わせたかに思えるフロントマスクも、無駄な線など1本もないような完成度です。まさに、50年の歳月をかけて磨き上げた、究極のSUVに惚れ惚れさせられます。

 5台目は、この夏に日本上陸が予定されている、ボルボ史上最小のコンパクトSUVのEVとなるEX30。ボルボは電動化モデルに方向転換してからというもの、どのデザインもそれなりにシンプルさが強まっていますが、EX30はボディが小さいこともあり、さらにシンプルが際立っているように感じます。

 エンブレムが置かれただけのフロントグリルや、小さなブロックが連続しているようなヘッドライトなど、シンプルなモチーフで個性を演出しているところが素敵。インテリアもほぼ物理スイッチがないというシンプルさなのに、しっかりとボルボが得意とする北欧テイストが実現しているのに感心しました。ボルボはGoogleとの連携を進めていて、使い勝手に関してもどんどんシンプルになっています。

 ということで、デザインがシンプルなのに、さまざまな魅力あふれるモデルたちをご紹介しました。ファッションに限らず、部屋になにも物を置きたくないようなガラーンとした空間が好きな人には、インテリアがシンプルなモデルも響きそうですね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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