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中国のBYDがフランス市場に新規参入! 日本メーカーの「腰の重さ」に感じる不安 (2/2ページ)

中国のBYDがフランス市場に新規参入! 日本メーカーの「腰の重さ」に感じる不安

この記事をまとめると

BYDは中国のBEVメーカー

■フランス市場に新規参入することを発表した

■日本のメーカーと比べて積極的な動きを見せている

大衆向けのBEVで成功か

 中国BEV(バッテリー電気自動車)メーカー大手、比亜迪(BYD)汽車がフランス市場に新規参入することを発表した。まずは5車種を市場投入するとのことである。EU(欧州連合)は当初、2035年よりBEVなどZEV(ゼロエミッションビークル)以外の販売を禁止するとするまでZEVの普及に前のめりであった(いまは条件付きで2035年以降も継続してICE[内燃機関]車が販売継続となっている)。

 そんな欧州市場の動向ゆえか、BYDはフランスだけではなく、ドイツやベルギーなどすでに欧州14か国へ市場参入しているとのこと。ZEV普及に前のめりに見える欧州、日本市場でも欧州ブランドであるメルセデスベンツ、BMW、アウディなどドイツメーカーを中心にBEVの積極的な投入を行っている。しかし注意深くみると、BEVラインアップの充実している欧州ブランドはいずれもプレミアムブランドと呼ばれるハイクラスなモデルをラインアップするメーカーという傾向にある。ICE車の創成期には“貴族のおもちゃ”的な側面でも普及が進んだとされる欧州なので、歴史は繰り返すということもいえるが、BYDは欧州ですら手薄に見える、わかりやすくいえば大衆BEVクラスに打って出たとも見ることができるだろう。

 フランスのテレビニュースでBYDを取り上げたリポートを行っていた。“人権上問題のある国のブランド”などと、クルマ自体の前に中国ブランドということに抵抗を示す人もいたが、実際にオーナーになった人は、オプションが少なく買いやすいといった、当然の話となるが、好意的な意見も報道していた。

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