子どもがクルマを運転しちゃうケースも!
日本でも諸外国でも「子どもがクルマを運転していた!」という事件はたまに発生する。それが事故につながってしまった場合には『珍事件』などと笑っていられないのだが、この件については幸いにして事故も起きなかったため、いちおう珍事件扱いしてしまってもいいだろう。
2020年5月6日付けのある記事によれば、アメリカ・ユタ州で5歳の男児がひとりでクルマを運転し、自宅から3キロほど離れた高速道路を走行していたところ、パトロール中だった州高速道路警察隊によって保護された。
米西部を南北に走る「インターステート・ハイウェイ15」で小型SUVが蛇行し、車線をたびたびはみ出しているのを見つけた警察隊は「病気か、なんらかの機能障害か」と疑いながらサイレンを鳴らして近づき、路肩に停止させたところ、車内で運転したのはなんと5歳の男児だった――という事件である。
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これだけならよくある(?)事件といえなくもないのだが、問題は『犯人』の動機と犯行計画である。
報道によれば、事件を起こした5歳児はランボルギーニを買ってくれない母親と口げんかをしたあとに家を出て、約700km離れたカリフォルニアまで親のクルマを運転して行って、自分でランボルギーニを買うつもりだったらしい。
とはいえなぜカリフォルニアだったのか? そしてわずか3ドル(当時のレートで約320円)の所持金で、どうやってランボルギーニを買うつもりだったのか? 5歳児の胸中と資金計画についてはまったく理解も推測もできないわけだが、「5歳にして3~4kmほど、自分でクルマを運転できたのはある意味エラい!」とは思うのである。そんなことを偉いと思ってはいけないのかもしれないが、少なくとも5歳時点の筆者には無理だったと思う。
最後は、ある意味痛ましい事件であるため「珍扱い」するのはやや気が引けるのだが、いちおうざっとご紹介しておこう。
2023年1月、アメリカはサンフランシスコの南方約30kmの場所にある「デビルズライド」という転落事故多発地点である断崖絶壁から、1台の白いテスラが250フィート(約76m)の崖下に転落した。
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約2トンの物体が速度を伴って80m近く落下したということで、車内にいた家族4人の命は絶望か……とも思われたが、車内にいた夫婦とふたりの子どもは奇跡的に無事! よかった! と思ったのもつかの間、翌日、テスラを運転していた放射線科医のP氏は殺人未遂と児童虐待の疑いで逮捕されてしまった。警察の調べによれば、本件は事故ではなく「P医師は自らの意思で家族を道連れに死のうとしていた」ということらしい。
P医師はその後起訴されたが、本人は無罪を主張しており、現在はまだ裁判が続いている状態である模様。それゆえ筆者は本事件について何ら軽々しくコメントするつもりはないのだが、ふたつのことだけは申し上げておきたい。
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ひとつは、崖から80m近く落ちてもキャビンはなんとか無事だったテスラは、意外と頑丈なクルマなんだなぁということ。
そしてもうひとつは、「やっぱりシートベルトは大事だよね」ということだ。