これまでにいくつもの画期的なコンセプトを発表
そして、次に目を向けたのが、衝突する前の走行安全性であり、F200ではアクティブ・ボディ・コントロールというバイ・ワイヤの制御を採り入れた操縦安定性向上技術を開発した。そして市販車に適用している。
旋回性能向上の延長として、カーブを安全に速く走るための技術を求めた、F300やF400の試行錯誤があった。また、F300では、メルセデス・ベンツがスマートの導入で見せたように、市街地での混雑解消や駐車場所の確保なども視野に、前後ふたり乗りのタンデム3輪車という形態でもあった。
メルセデス・ベンツは、1886年にカール・ベンツが世界で最初にガソリンエンジン自動車の特許を取得して以来、クルマの先駆者という矜持を持ち続け、時代を牽引しようとする意志を明らかにする自動車メーカーだ。単に高性能な魅力的新車開発だけでなく、クルマ社会や交通社会を牽引し、未来を切り拓くことを信条とする。
メルセデス・ベンツが高性能や上質で高級というだけでなく、目が離せない理由は、そうした未来を創造させる企業であるからだ。