天国か地獄かかかった時間は14時間! 東京ー大阪間500km超のEVロングランにWEB CARTOP編集部員が挑戦してみた (2/4ページ)

まさかの事態! iXが出発前に満充電にできない

 出発前日、日産サクラ、スバル・ソルテラ(FFモデル)、BMW iX(xDrive50)の3台を揃えた我々は、満充電でのスタートをすべく、200Vの普通充電ができる駐車場にてイザ充電開始! だが、プラグを繋いで操作盤をイジり、その後きちんと充電が開始されているかを確認すべく、クルマのメーターを見て衝撃を受ける。

 もともと90%近くの充電があった各車だが、サクラは満充電まで約2時間弱。ソルテラは満充電まで3時間弱との表示が出た。だがiXはどうだ! なんと満充電まで約7時間という表示だ! ほぼ90%のバッテリー残量から100%までで7時間!? 編集部員はもちろん、私自身もEVの所有経験がないので知らなかったのだが、一般的な街の200V充電は、1、2、3時間の3つから充電時間を選ぶようになっている。つまり夜に充電を仕掛けて、朝に出庫する予定だったのだが、iXは満充電にできないのだった。だがもう出発は明日の早朝! まさか駐車場に寝泊まりして、3時間が終わったらまた3時間といった具合で充電を繰り返すわけにもいかないので、とりあえず3時間で仕掛けて翌朝の再会を待つことにした。

 集合は翌朝7時。シャープを除く5人(1名はカメラマン)がぼへーっとした表情で東京都内の駐車場に集結する。そう、万年夜型の編集者あるあるで、揃いも揃って朝に弱いのだ。

 昨夜ぶりの3台に対面し、それぞれメーターを確認すると、サクラとソルテラはキッチリ100%の満充電になっている! 懸案のiXはというと、バッテリー残量が91%という表示だ。

 ただ、iXの満充電からの航続距離は、カタログによれば650km。ソルテラが567km、サクラが180kmであることを考えれば、たとえ91%だとしても単純計算で591km走ることになる(すべてWLTCモード)。出発地の東京から、交通タイムス社が主催する西日本最大級の自動車イベントである大阪オートメッセの会場まではGoogleマップで調べると500km強! 少なくともモード電費どおりなら、サクラ以外は走りきれる可能性もある。というわけで5名が3台に分乗し(シャープはJALに)、イザ出発!

EVキャノンボールに参戦するスタッフ紹介

藤田実寿(フジタ)

 アメ車雑誌→輸入車中古車誌→イタフラ車雑誌→スーパーカー雑誌→男性一般誌とさすらった後に交通タイムス社に拾われ、現在はWEB CARTOP編集部に在籍。愛車は先代BMW 2シリーズ(ミニバンのほう)ということで、iXには興味津々、というかこればかりに乗っていたい。とりわけ長距離でサクラは遠慮させていただきたいのが本音。

  

乾ひかり(ひかぴ)

 群馬県太田市出身。スバルブランドの伝道師、スバルスターズを卒業後にWEB CARTOP編集部へ。愛車は2008年式スバル・インプレッサWRX STI(GRB)。腕はないけど峠やサーキットを走るのが好き(EJ20の無駄遣い)。スキスキ・スポーツカー! スキスキMT! スキスキEJ20! がゆえに今回のEVツーリングを楽しめるかはちょっと不安……。

  

清家大翔(せいけっけ)

 22歳のフレッシュマン、せいけっけこと清家です。4月に入社してCARトップに2カ月だけ所属し、その後WEB CARTOPに配属されてギューギューに絞られ続け……でも、大好きなクルマに囲まれて幸せな毎日を送っています。まだクルマは持っていないのですが、ドイツ車信奉者で毎日中古車情報サイトで物色中! iXは……とても買えないです。


石田貴臣 ISHIDA TAKAOMI

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愛車
トヨタ・エスティマ(MCR30)
趣味
読書(ミステリーが主)、TVでのサッカー観戦(バルサ/PSG/アルゼンチン代表/UCL全般)、映画鑑賞
好きな有名人
リオネル・メッシ、アラン・プロスト、綾辻行人、有栖川有栖、田中 瞳

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