この記事をまとめると
■WEB CARTOP編集部員がEVロングツーリングを計画
■東京ー大阪間の500km強を走破
■BMW iX/スバル・ソルテラ/日産サクラの3台のツーリングをリポート
EV未体験の編集部員たちが提案! まさかのロングランが決定
毎週、編集会議を行っているWEB CARTOP編集部。日々の記事のネタから、イベントの内容、メンバーの日頃の悩みまで、ありとあらゆることが話し合われる場だ。とある会議の日、終盤に差しかかるところでスタッフが手を挙げた。
「石田さん、今度の大阪オートメッセですけど、クルマで行きますよね?」
「そのつもりだよ。せっかく片道500km以上も走るのだから、何か企画をセットにしたいと思ってるから、みんな何か提案してよ」、と不肖編集長の私、石田。
「だったらEVで行きませんか? これだけ世のなかEV、EV、って騒いでるのに、まだEVにきちんと乗っていないメンバーも多いですし」
「えっ? EVっていうのは、あのいーぶ……(石田)」
「それいいね! 2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤーも日産サクラと三菱eKクロスEVが受賞したし」
「ちょ、ちょ待っ……(石田)」
「EVって賛否両論あるし、色んな側面からの記事をWEB CARTOPでも展開してるんだから、自分達が体験してキチンと知っとかないとダメだよね」
「そうそう! 基本大阪までは高速移動がメインになるでしょ? SA・PAには急速充電あるから充電場所を探し求めて右往左往ってことないもんね! 電欠の心配もないし余裕じゃない?」
「よし! 決まり! 当然COTYに選ばれたサクラは外せないとして、ソルテラかbZ4Xも入れたいよね!」
「さ、サクラって……(石田)」
「ん? 石田さん何か言いましたか? それと電動化といえば欧州! やっぱり輸入車も入れないとじゃない!」
「じゃあCOTY繋がりでデザイン・カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたBMW iXは?」
「それで行こう! 石田さん、決まりました! EVロングツーリングで!」
椅子から立ちあがらんばかりの勢いで闊達に議論し、やる気に満ちあふれた編集部員たちの笑顔。そんななか、私の斜め前の座席に座り、もはや悟りを開いたような顔でひと言も発さないのは業界でもベテランの域に達している副編集長のフジタだ。
じつは私とフジタはEVでの長距離移動を経験済み。それがゆえに、恐らく巻き起こるであろう苦難の想像がついている。だが、キラキラとした若手編集部員の顔を見ていると、もはや何も言えない。ええい! ここはもう、やるしかない!! ん? やるしかない……のか!?
「いや〜、残念! こんな楽しそうな企画なのに、なんで参加できないんだ……」
もはや机を握りこぶしで叩かんばかりの勢いで心底悔しそうに呟くのは、北海道出張が入っていて往路に加われない、シャープ(井上)だ(代わってあげたい……、いや、代わってほしい……俺もJALに乗りたい……)。私の心の声もむなしく、スタッフたちはテキパキと広報車の予約を済ませ、さらにはルートなどを選定、滞りなく計画は進行していく。