赤ちゃんが泣き止むグッズを商品化!
監修をおこなった、サウンドヒーリング協会・理事長の喜田圭一郎先生も「クルマのエンジン音には鎮静効果があったとみられます」と太鼓判を押しています。ホンダのエンジン音には、胎内音に多い250Hz以下の低い周波数の音が多く、なかでも1番近かったのがNSXだったというのは驚き。このほかにも、実験に使用するかどうか最終候補まで残りながらも、今回は使用しなかった車種として、2001年式のインテグラ タイプRや1999年式のS2000も挙がっており、どんな結果が出たのか知りたかった気がします。
そしてこの結果を踏まえ、タカラトミーから2023年10月28日に発売が予定されているのが「赤ちゃんスマイル Honda SOUND SITTER」というぬいぐるみ。ボタンを押すとエンジン音が聴こえるぬいぐるみです。赤ちゃんが気に入って抱きしめてくれるよう、小さめサイズの設計で、触り心地にこだわったパイル地がメイン素材。赤ちゃんが生後2〜3ヶ月という早い段階で認識できるようになる色だという、赤いボディのクルマの形をしています。内部に小さなスピーカーが内蔵されており、遠隔でボタンを押すと、エンジン音をループ再生してくれるのです。
もちろん、れっきとした玩具メーカーから発売されるものなので、玩具としての安全基準をクリアしており、ホンダから提供された音源を再生するサウンドユニットもサウンドヒーリング協会の監修のもとで試作を重ね、再現性の高いものが完成したということです。
ちなみに、胎内音と似ている音はほかにもあり、例えば香川県が「日本一こどもを育てやすい県」として「イクケン香川」というプロジェクトを行う理由の1つに、うどんをすするズズズっという音が、胎内音に似ていると京都大学大学院医学研究科の呉教授が解説。また、掃除機の音、ドライヤーの音、ビニール袋のガサガサと擦れる音、アナログテレビの放送終了後に流れるザーっという砂嵐のような音も、胎内音に似ている音という説があります。
赤ちゃんが泣き止む音にはいろいろあるようですが、やはりクルマ好きならばNSXの音はぜひ聴かせてあげたいところですね。