この記事をまとめると
■EVにはエンジンオイルなどが使われておらずメンテナンスの範囲が狭い
■しかし、タイヤのトラブルや故障がまったくないわけではない
■今回はEVでも積んでおいて欲しい工具を紹介する
“ほぼ”メンテフリーなEVだからって油断禁物!
昔のクルマに比べてオーナーが手をかける部分が減りつつある現代のクルマたち。なかでも電気自動車はエンジンオイルのチェックすら不要(というかエンジンオイルが存在しないから当然だが)で、よりメンテナンスフリー感が強まっている。
とはいえ、万が一のときのために最低限の車載工具は積載しておきたいもの。そこで今回は、電気自動車であっても、もしくは電気自動車だからこそ、車載しておきたい工具類をピックアップしてみたい。
エアゲージ
電気自動車において、航続距離はいまだに気になるポイントのひとつであり、満充電で走行できる距離が長いに越したことはない。
そこで影響してくるのがタイヤの空気圧だ。適正な空気圧に達していないと走行中の抵抗が増え、航続距離も減少してしまう。ただ、ガソリンスタンドに定期的に寄ることがない電気自動車だけに、スタンドで気軽に空気圧チェックをしにくい環境にあるため、エアゲージで定期的に空気圧のチェックをしたいところだ。
最近ではパンク修理キットに付属するコンプレッサー(空気入れ)でも空気圧のチェック&エアの補充ができるため、それらを活用するのもひとつの手だ。
牽引ロープ
最近のクルマは故障してしまって路上で立ち往生……なんてことはほぼ発生しないほど信頼性が上がっている。もちろんそれは電気自動車も同じことで、故障が原因で立ち往生するケースはほとんどないと言っていいだろう。
ではなぜ牽引ロープが必要なのかといえば、それは万が一の電欠時、クルマを安全な場所に移動させるためだ(もちろん三角停止板も必須だ)。
見知らぬ土地などでは予想以上に上り勾配が続いて想定以上に電力を消費してしまうというケースもなくはないので、保険の意味でも積んでおくと安心だ。ただ、もちろん牽引する場合は引っ張ってくれる相手がいないといけないのが難点と言えば難点かもしれない。
ジャッキ
クルマを持ち上げるときに必要となる車載ジャッキ。しかし、最近のクルマでは標準搭載ではなく、オプション設定になっているものがほとんどなのだ。
そもそも最近ではスペアタイヤではなくパンク修理キットがメインとなっており、ジャッキアップをする必要も減ってきたため合理化が図られていると言えばそれまでだが、落下物を車体下に巻き込んでしまったときや、脱輪、タイヤチェーン装着(これは水平のしっかりした路面であることが前提だが)など、あると助かるシーンは少なくないので、オプションのジャッキは購入しておくのに越したことはないだろう。