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運転が怖い……な初心者は「峠」じゃなく「田舎の駐車場へ行け」! 普通に走れるようになる「コソ練」の極意 (2/2ページ)

運転が怖い……な初心者は「峠」じゃなく「田舎の駐車場へ行け」! 普通に走れるようになる「コソ練」の極意

この記事をまとめると

■教習所を卒業しただけで公道をスムースに走ることは難しい

■そこで今回は免許取りたての人がやっておきたい練習方法を解説

■“ド田舎のだだっ広い駐車場”へ行くのがおすすめだ

免許取り立ての人には「自主練」が必要

 調理師学校を卒業したからといって、すぐにどこかの一流レストランでシェフ(チーフ)が務まるわけではないということは、あらためて言うまでもないだろう。

 だがクルマの場合は教習所を卒業したあとにしかるべき免許を取得すれば、その日のうちに最高出力400馬力超の一流スポーツカーを運転しても構わないというのが、少々難しいところである。

 まぁ免許を取得したその日から何にどう乗ろうがご自由ではあるのだが、教習所で取得した技術だけで街なかをスイスイ安全に走ろうと思っても、実際はなかなか難しいものだ。免許取り立ての人は「自主練」をそれなりに重ねない限り、ハードコアな一般道をスイスイ安全に走れるようにはならないだろう。

「そしてその自主練は、たとえば夜中の峠に走りに行ったり、空き地でとりあえずABSを利かせてみたりするのがいいと思うのですが、どうでしょう?」と、WEB CARTOP編集部のI氏は言う。

 ナンセンスである。

 いや峠を走ってみるのも、安全な空き地でABSを利かせてみるのも、決して悪いことだとは思わない。だが免許取り立ての初心者というのは、もっと手前の段階でつまづいたりビビったりしているわけである。そんな初心者に対して「とりあえず夜中の峠に行け」「空き地でフルブレーキングして『ABSが作動するということ』を体験してみよ」と言うのは鬼の所業であるだけでなく、意味もほとんどナッシングだと思われるのだ。

 ならば、免許取り立ての運転初心者はどうすればいいかというと――私に言わせれば「ド田舎のだだっ広い駐車場へ行け」である。

 そこで、まずは「路肩への幅寄せ」「お尻から入れる駐車」「縦列駐車」「目標とするラインまでの前進または後進」等々を、だだっ広くてガラ空きな駐車場内でひたすら練習するのだ。

 まぁ最初はあまりうまくいかないだろう。だが何事も大切なのはトライ&エラーである。そしてトライ&エラーを重ねるなかでしか、人は成長しないものだ。で、その運転技術習得のためのトライ&エラーを東京の大手町とか大阪の道頓堀とかでやるとちょっと大変なことになるので、まずは「ド田舎のだだっ広い駐車場」に行くのである。

 シミュレーションしてみよう。

 休日の朝、クルマに乗って家を出る。車種は何でもいいが、超初心者による暗い道での運転はリスクが高いので、明るくなってから出発したほうがいいだろう。今の季節でいうと5時ぐらいだろうか。新聞配達さんの原チャリなどに注意しながら、走り出そう。

 そしてえっちらおっちらと近隣の高速道路入口を目指す。ド初心者の場合はそれだけでもちょっと大変で、ちょっとビビるかもしれないが、早朝のうちは交通量も少ないので、ロープレッシャーな環境下での良い練習となるだろう。

 そして高速道路を法定速度ぐらいで走り(このセクションはじつに快適で、じつにローリスクであるはずだ)、メジャーな観光地ではないエリアのランプで高速道路を降りる。で、あらかじめGoogleマップなどで目星をつけておいた「だだっ広い駐車場」へ行く。予想に反して意外と混んでいることもあり得るので、何カ所かの候補をあらかじめリストアップしておいたほうがいいだろう。ちなみに駐車場までの山坂道での運転は決して簡単ではないので、抑え気味の速度で慎重に走らねばならない。

「だだっ広い」「ほかにクルマがほとんど停まっていないため迷惑になりづらい」という条件に合致する駐車場に入ったら、ペットボトルのお茶か何かで水分補給をしたのち、さっそく特訓だ。

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