たまにしか乗らない「露天駐車」のクルマは要注意! 真夏がくる前にやっておかないと「クルマを傷める」こと7つ (2/2ページ)

車内に置きっぱなしにしている荷物にも注意

 また、暑さのなかのドライブで車内を快適にしてくれるエアコンのチェックも重要。灼熱の環境下の渋滞などで、エアコンのききが悪い、きかなくなった……となれば、熱中症などによって命にかかわるから怖い。ききが悪い、臭いがする……というなら、まずはエアコンフィルターの交換をしてみることだ。筆者のクルマも最近、自身でエアコンフィルターを交換したのだが、ききが良くなるとともに、それまでの異臭がさっぱり消えて、すこぶる快適な、新車時のような空調環境を手に入れることができた。エアコンフィルターを交換してもききがよくない……のであれば、エアコン本体の故障かもしれない。夏前に、早めに点検、修理すべきだ。

 そして、屋外駐車のクルマの真夏の室内温度は、JAFのテストによれば、エンジン停止からわずか30分で約45度、そのまま駐車していると約55度に達するという。よって、車内に置いてある熱さに弱いアイテムを車外に出しておくことも忘れてはならない。モノによっては壊れたり、爆発、火災の危険性さえあるのだから注意したい。

 夏、炎天下に止めたままのクルマに乗り込む際、シートやハンドルが熱くて、座れない、ハンドルを握れない……こともままある。その熱さ被害を少しでも低減する方法が、フロントウインドウ内側にセットするサンシェード、ステアリングカバーなどだ。ステアリング用にはカー用品店で売っている専用品もあるが、ステアリング、シートはタオルでも代用可。かぶせておくだけでもそれなりの効果はあるはずだ。

 ここで紹介した、夏前のクルマの暑さ(熱さ)対策のうちでも、くどいようだが、とくに冷却水とエアコンのチェックは、真夏のドライブ中によく起こりうるトラブル回避のためにも、絶対に行ってほしい最重要ポイント。ドライブ中、オーバーヒート、エアコンが故障……ともなれば、楽しく快適なはずのドライブが台無しになってしまうからである。この点については、駐車環境を問わず、あらゆるクルマがしておくべき夏対策である。とくに新車から時間の経ったクルマは必須と言っていい。夏前に愛車をしっかりケア、チェックし、ベストコンディションで夏のドライブに安心して挑みたいものだ。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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