この記事をまとめると
■ロールス・ロイスがブランド史上初の電気自動車を発表
■「スペクター」と名付けられ、400年以上の使用に値する250万kmに及ぶテストが実施された
■日本では今年の第4四半期からの納車を予定している
ブランド史上初の電気自動車が登場!
世界最高峰のショーファーカーを手がける超がつくほどの高級車ブランド「ロールス・ロイス」は、世界中のセレブや芸能人御用達のクルマであることでもお馴染みだ。
なお、同社のクルマの特徴として、運転のフィーリング以上に同乗者の快適性を追求したクルマ作りをしていることが挙げられる。よって、世界トップレベルのショーファードリブンカーとして揺るぎない地位を確立しているのだ。
そんなロールス・ロイスより、先日ブランド史上初となる革新的なモデルが登場した。それが今回紹介するスーパー・クーペ「スペクター」だ。
いくつか特徴を見ていこう。
まず、スペクターのデザインは、オートクチュール、船舶デザイン、テーラードウェア、現代アー トなど、自動車界にとどまらないさまざまな分野からインスピレーションを得ているのが特徴となっており、ロールス・ロイスのファントム・クーペを彷彿とさせるフロントフェイスを持つ。
また、ブランド史上もっともワイドなグリルとスプリットヘッドライトを採用しており、威風堂々とした雰囲気を醸し出している。
フロントまわりの空気の流れを良くするために緩やかな角度に設計されたパンテオングリルの導入や、延べ830時間に及ぶデザインプロセスと風洞実験も行っており、ロールス・ロイスを語るうえで欠かせない、象徴的なスピリット・オブ・エクスタシーも最適化されている。なお、大きな車体でありながらもCd値はわずか0.25だ。
ボディサイドには、先述したとおり船舶からインスピレーションを受けた「ワフトライン」という要素を取り入れている。エレガントなクーペシルエットの足元を飾るホイールは23インチとなる。
この優雅なクーペのインテリアもロールス・ロイスらしさ全開だ。
例えば、コーチドアの内側に4796個にも及ぶ星が刻まれた「スターライト・ドア」と、5584個の星の集合体からなる「イルミネーテッド・ファシア」は、スペクターのネームプレートとともに輝き、神秘的な夜空を思わせる幻想的な雰囲気を醸し出しす。
また、ロールス・ロイスでは初採用となるフルデジタルのビスポーク・インストルメント・ダイヤルを採用。これは、オーダーしたインテリアカラーに合わせて文字盤の色を選択可能だ。もちろん、シートの色などもフルオーダー可能なので、自分だけの1台に仕立てることも可能だ。
さらに、スペクターのインテリアには、まったく新しいデジタル・アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリーが採用されている。「SPRIT」と名付けられたこのデジタル機能は、クルマの各種機能を管理するだけでなく、ロールス・ロイス独自のアプリケーション「Whispers」とシームレスに統合され、ユーザーはクルマを遠隔操作し、ブランドのラグジュアリー・スペシャリストによってキュレーションされた情報を受け取ることができる。したがって、このアプリを通じて、充電時間や航続距離を管理することもできる。