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カローラとの販売ライバル対決がもはや懐かしい……消えた「日産サニー」を今一度振り返ってみた (1/2ページ)

カローラとの販売ライバル対決がもはや懐かしい……消えた「日産サニー」を今一度振り返ってみた

この記事をまとめると

■かつて日産にはトヨタ・カローラのライバルとして「サニー」が存在していた

■販売面ではカローラに敵わなかったが、モータースポーツでの存在感は強烈だった

■1966年に登場したサニーは8代目2004年まで販売されていた

公募によって名づけられた車名は「サニー」

 いまではその名前は新車のラインアップから消えて久しいが、過去にはトヨタ・カローラと熾烈な販売競争を繰り広げたモデル。それが日産サニーだった。

 1966年4月に販売をスタートさせた初代モデルは、前年末からティザーキャンペーンを展開し、同時に車名の公募をスタート。翌年2月に公募されたなかからサニーの名前を決定するという大々的なものとなっていた。

 当初は2ドアセダンのみのラインアップだったが、翌年4月に4ドアセダンを設定したほか、フロアシフトの4速MTを備えたスポーツグレードも設定し、早くもモータースポーツの世界にも参戦をスタートさせる。

 そんなサニーのスポーツイメージを加速させたのは1970年に登場した2代目モデルだ。スポーティなスタイルをまとった2ドアクーペはツーリングカーレースのベース車としても知られており、TSフェンダーと称されるオーバーフェンダーを備えたスタイルはいま見てもスポーティかつスタイリッシュなものとなっている。

 また、搭載される1.2リッターのA12型エンジンはチューニングノウハウも豊富で、OHVという旧式でありながら、1万回転を許容するほどのハイチューンにも対応しており、2代目サニーをベースに1994年まで継続販売されていたサニートラックにも同様のエンジンが搭載され続けていたため、長く人気となっていたのだった。

 1977年に登場した4代目モデルは、サニーとしては最後のFRモデルであり、こちらもモータースポーツで大活躍を見せた世代だが、注目すべきは1979年1月に追加された「サニーカリフォルニア」だ。

 これはまだステーションワゴンがライトバンの派生車種程度の認識しかなかった時代に生まれたレジャー志向のステーションワゴンとなっており、ボディサイドに貼られたウッドパネル風デカールも人気となったのだった。

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