そのままにしておくと違反となる場合もある
・ホイールのガリ傷
ホイールのリムを縁石などに当てて傷つけてしまった場合、最低限エア漏れをしていないか点検すること。同時にホイールバランスの取り直しもやっておこう。
場合によっては、アライメントの測定・調整も必要かもしれない。
・ドアミラー
ドアミラーは、軽く擦って、塗装部に傷がついたぐらいなら、放置していてもかまわないが、グラグラしたり、後ろが見えづらくなっていると、整備不良車両で取り締まりの対象に。
「後写鏡」は法律で設置が義務づけられており、「歩行者に接触した場合に衝撃を緩衝できる構造であること」「簡単に方向を調節でき、一定の方向を保持できること」などが条件になっているため、ガムテープなどで固定するのも基本的にNG。
・リップスポイラー、サイドスカート
歩道を跨いで入るコンビニやガソリンスタンド、立体駐車場のスロープなどを通過するとき、リップスポイラーやサイドスカートを擦ることは珍しくない。とくにローダウン車は、気をつけて「段切り」をしないと、すぐにガリッと……。
こうしたエアロを擦ったときも、固定状態がしっかりしていて、擦りキズぐらいなら、急いで修理する必要はないが、割れていたり明らかに変形した場合はすぐに修理を。
・ドア、フェンダー
ドアやフェンダーは金属製なので、塗装がはげると錆びてしまう。
ひっかき傷や軽い擦りキズなら、コンパウンドで磨いてごまかしたり、タッチペンで補修するぐらいでもお茶を濁せるが、明らかに塗装の下の下地が見えたり、大きく凹んでしまった場合はなるべく早く鈑金工場へ。
・オイルパン
かまぼこ状の道などで、ボディの下面をヒットした場合、下まわりのチェックが必要。
とくにオイルパンを打った場合なのは要注意。オイル漏れなどがないかどうか、念入りに点検してもらおう。
・その他
フロントまわりでは、エアコンのコンデンサやラジエターのフィンを曲げたり、飛び石などで傷つけることもある。フィンはわりと小さな力でも曲がってしまうので、傷をつけたときは早急にクーラントや冷媒ガスがリークしていないか、専門店で点検してもらおう。