フレンドリーにコミュニケーションを取れる場になることが重要
リクルート的な意味合いを持つとなると、ビジネス的なイメージが強くなってしまうと思うが、石井さんに一番の願いを聞くと「とにかく学生たちにクルマ好きでいて欲しい!」とコメントしていた。その気持ちは協賛各社の社員たちも同じことだろう。ブースでの意見を聞くと「若い子たちとクルマの話をできるのが楽しいね!」という声を頂いた。こんな風に気軽に社員さんと話すことができるのは、自動車業界への就職を考えている学生たちにとっても、入社後のイメージが掴みやすいと言えるだろう。
石井さん曰く、なによりこのイベントを応援してくれたのがトヨタ自動車の現社長である佐藤恒治氏だそうだ。佐藤氏がGAZOO Racingカンパニープレジデント時代に企画がスタートしたこのイベント。佐藤氏は「自社のためだけではなく、業界全体のためになることはぜひやるべきだ!」と後押ししてくださったとのこと。
こうして6月25日に初開催となったフォーミュラジムカーナ。クラッシュやトラブルもなく、晴天に恵まれ無事成功に終わることが出来た。石井さんも多くの学生とコミュニケーションを取っていたが、イベントの成功と今後の発展を強く感じたそうだ。
「今回は同じスペックのクルマを用意できるという理由でVitz GRMNを用意しましたが、この大会ならば『次回はこんなパーツを共通で投入して試してみよう』などの新たなトライもできると思います。いろいろな企業さんと協力して、競技、イベントの両面を含めてさまざまなことを試して、みんなでいいイベントにしていきたいですね」と語っていた。
新たなモータースポーツカテゴリーとして始まった「フォーミュラジムカーナ」。競技としてはもちろん、今後のイベントとしての発展が非常に楽しみだ。