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いま「スーパーハイト軽自動車」がバカ売れする理由! 売れども「メーカー」も「ディーラー」も苦しくなる裏事情も (2/2ページ)

いま「スーパーハイト軽自動車」がバカ売れする理由! 売れども「メーカー」も「ディーラー」も苦しくなる裏事情も

この記事をまとめると

■いま軽自動車の販売が好調だ

■なかでもスーパーハイトワゴンが売れ筋

■乗ると「軽でいいや」ではなく「これが欲しい」となる

いまの軽自動車は我慢を強いられない

 2023年1〜5月に国内で新車として販売された4輪車のうち、37%を軽自動車が占めた。月別の販売台数を見ると、最近は軽自動車比率が40%に達することもある。

 ここまで軽自動車の販売が好調な背景には、3つの理由がある。まずは軽自動車の商品力が以前に比べて向上したことだ。内装は上質で車内は広く、乗り心地も快適になった。いまの軽自動車では、我慢を強いられず、売れ行きも順調に増えた。

 2つ目の理由は、安全装備や運転支援機能の充実、消費増税などにより、クルマの価格が全般的に高まったことだ。いまの新車価格は、15年ほど前の1.2〜1.5倍に達する。以前は200万円少々で、トヨタ・ノアやホンダ・ステップワゴンといったファミリー向けのミドルサイズミニバンを買えたが、いまの売れ筋グレードは300万円以上だ。その一方で平均給与所得は1990年代の後半をピークに増えていないから、200万円の予算でファミリーカーを買おうと考えるユーザーも多い。そうなるといまは、160〜190万円で販売される背の高い軽自動車が主な購入対象になる。

 3つ目の理由は、日本車メーカーの商品開発が海外中心になったことだ。国内向けの新しい小型乗用車を投入する頻度が下がり、日本のユーザーが選びやすい新型車は、おもに軽自動車になった。

 以上の理由によって軽自動車の販売比率が高まり、とくに全高が1700mmを超えるスライドドアを装着したスーパーハイトワゴンに人気が集中している。メーカーの開発者は「軽乗用車のうち、約50%をスーパーハイトワゴンが占める」という。

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