全国大会出場に向けて各大学が攻めた走りを披露! 午前のヒート1が終わった段階では東京大学がトップであったが、午後のヒート2では目まぐるしく順位が入れ替わる展開となり、優勝校と決勝トーナメント進出校がまったく読めない状況であった。学生たちも自チームはもちろん、順位が読めない状況というだけあって、各大学の走りを緊張した様子で見守っていた。
順位表を見つめる参加者たち 画像はこちら
そして運命のヒート2、Cドライバーの走行。Cドライバーの走行で大きく順位を上げる大学も見られた。そのなかでも目立っていたのが中央大学だ、下位から一気に暫定2位(最終結果は3位)につけ、会場を大いに沸かせた。これにより、駒沢大学は掴みかけていた決勝への切符を逃してしまう結果となった。
フォーミュラジムカーナの中央大学の競技中の写真 画像はこちら
最終的に優勝したのは長岡技術科学大学であった。長岡技術科学大学は、装着タイヤが発表された段階で「グリップダウンの心配は少ないからガンガン練習した方が良い!」と判断。実際にグッドイヤーのスポーツタイヤのなかでもエントリーモデルとなる「EAGLE F1 SPORT」は練習走行からヒート2まで、グリップレベルが変化するフィーリングは無かったそうで、「むしろ路面温度が上がって、午後のヒート2はグリップが上がった感触がある」と長岡技術科学大学のドライバーたちは話していた。
フォーミュラドリフトの長岡技術科学大学の競技中の写真 画像はこちら
また、練習走行で速いチームの動画を部員たちが撮影し、コース攻略の分析も実施していたそうだ。このような勝利への貪欲な思考のアプローチが優勝という結果をもたらしたのであろう。
他チームの走行を見つめる長岡技術科学大学の部員たち 画像はこちら
「フォーミュラジムカーナ」東日本予選の結果は以下の通り。
「フォーミュラジムカーナ」東日本予選結果 1位:長岡技術科学大学 4分15秒255
2位:法政大学 4分21秒689
3位:中央大学 4分22秒458
4位:東北大学 4分25秒210
5位:東京大学 4分26秒062
6位:駒沢大学 4分37秒255
7位:横浜国立大学 4分44秒884
8位:日本大学 4分48秒299
9位:北海道大学 4分48秒590
10位:東京理科大学 5分28秒329
参戦した学生たちに話を聞くと「イコールコンディションで戦うことが出来たのがうれしい!」と語っている学生が多くいた。また、「この大会を用意してくださった方々に感謝したい」という気持ちも各所で聞かれた。事実、競技後に各関係者やオフィシャルなどにお礼の挨拶をしている学生が多くみられ、学生たちの礼儀正しさを見ることができた。
長岡技術科学大学のピットにトヨタの人が差し入れを行っている写真 画像はこちら
新たなモータースポーツカテゴリーとして始まった「フォーミュラジムカーナ」。初開催となったEAST戦はクラッシュやトラブルもなく、晴天に恵まれ成功に終わったのは会場にいた誰もが実感できたところだ。7月2日のWEST戦もWEB CARTOPでリポート予定だ。この新たなカテゴリーに注目していきたい。