道路に引かれた「斜線部分」! 通称「ゼブラゾーン」には信号待ちなどでの停車が「違反」なものもアリ!!

この記事をまとめると

■消防署や警察署などの前に「停止禁止部分」が設けられていることがある

■信号待ちをしている時を含め、「停止禁止部分」に停車することは違反

■一方で右折車線への誘導部分などにあるゼブラゾーンは通行が可能だ

信号待ちの際も避けなければならない

 消防署や警察署などの前の道路に、白線で囲み、斜線でその範囲を明示した部分に停車すると、違反になる。たとえば交差点での信号待ちなどで、消防署などの前に自分のクルマが止まる順番になった場合は、その白線で囲まれた部分を空け、手前で停止しなければならない。

 理由は、停車している間に緊急車両である消防車や救急車などが通りに出ることができなくなるためだ。

 一方、交差点手前の右折車線への誘導部分などに、同じような白線で囲まれ斜線の引かれたゼブラゾーンは、通行してよいことになっている。

 意識していないと、どちらも似た路上の識別なので迷いがちになる。したがって、路面に白く斜線の引かれた部分は、できるだけ立ち入らないようにするのが無難といえる。車線に沿って走るようにして、白線の囲みや斜線が引かれた部分は通行しなかったり、停車しなかったりするのが間違いのない運転といえるだろう。それでも、交差点手前のゼブラゾーンは通行可能なので、そこを走ってきたクルマとの接触もあり得ないことではない。クルマの運転とは、自分一人の都合ではないことを、つねに意識する必要がある。

 消防署や警察署などで、緊急車両出動のため停車が禁じられている白線で囲まれた部分は、空けて停車しなければならないことは常々意識しておくといい。単に違反に問われるかどうかだけでなく、緊急車両の出動は、火災や救助、あるいは事件への対応など、災難にあった人を助ける活動であり、一刻を争うのが通常で、それを自分の不注意で妨げることは、人命にも関わる懸念がある。

 運転に慣れ、日々クルマを利用していると、次第に自己中心的な法解釈や優先の考え方で走行しがちになる。しかし、交通は、他の人々との良好な関係の上に成り立ち、互いに相手のことを思って意思疎通をはかりながら利用することが、快適な移動をもたらすことを忘れないで欲しい。


御堀直嗣 MIHORI NAOTSUGU

フリーランスライター

愛車
日産サクラ
趣味
乗馬、読書
好きな有名人
池波正太郎、山本周五郎、柳家小三治

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