日本で乗ったら「悪目立ち」確実! アメリカの競技車「モンスタートラック」は日本の公道を走れるのかマジメに考えてみた (2/2ページ)

全幅が保安基準の上限をオーバー!

 モンスタートラックのスペックを見ると、全長と全高については範囲内に収まっているものの、全幅が保安基準の上限を超えてしまっている。仮にブレーキランプやウインカーなどの保安部品をつけたとしても、あのサイズやスタイルのまま日本の公道を走ることは難しい。

 安全性の観点からいえば、むき出しとなっているタイヤも、周囲のクルマへの攻撃性や歩行者保護の観点からなんらかの対策を講じる必要があるだろう。

 もっとも、モンスタートラックの全幅が広いのは幅が1mを超えるタイヤを履いているためともいえる。

 タイヤの径はそのままに幅を狭くすることができれば、スタイリングのイメージはそのままに、保安基準で定めるボディサイズに収まる可能性もありそうだ。

 その場合に考えられるチョイスは、トラクターや重機向けのタイヤとなるだろう。

 このタイヤチョイスは公道走行のためのヒントになる。

 トラクター用タイヤをつけることでボディ全幅を2.5m以下として、最低限の保安部品をつければ、農業用トラクターのような「大型特殊自動車」として登録することで、モンスタートラックを公道仕様へすることが可能かもしれない。

 なお、モンスタートラックを農業用トラクターとして保安基準をクリアさせることができた場合でも、公道走行するためには大型特殊免許が必要となるため、ドライバー側のスキルアップも必要となる点は覚えておきたい。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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