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使ったことないけど何のため? 車検証に記載されている「QRコード」の意味

使ったことないけど何のため? 車検証に記載されている「QRコード」の意味

この記事をまとめると

■車検証の用紙には複数のQRコードが記載されている

■QRコードから車検情報を手に入れるためのアプリも存在

■それぞれのQRコードの意義について解説する

車検証の内容すべてがQRコードに格納されている!

 車検証には、用紙の下側にQRコードが記載されている。そこには、車検証に記載されている内容がすべて格納されている。一般的には、記載事項を読めば内容の理解はできるが、陸運事務所などではQRコードを利用することで作業の効率化がはかられているという。

 陸運事務所のほかに、民間の車検場やクルマの販売店などでも、必要書類をデータ処理する際にQRコードが活用されている。

 個人でも、QRコードから車検情報を手に入れるためのアプリケーションがある。

 そのQRコードには、QRコード2とQRコード3の区別がある。

 QRコード2には、登録番号、車両番号、ナンバープレートの区分や希望番号の識別、車体番号、原動機の型式などが記録されている。

 QRコード3には、車体番号の打刻位置、型式指定番号、有効期限の満了日、初度登録年月、型式、軸重、騒音規制、接近騒音排気規制値、駆動方式、NOx(窒素酸化物)とPM(粒子状物質)の測定モード、NOx値、PM値、保安基準適用年月日、燃料の種類などが記録されている。

 クルマの使用者や所有者などの情報とは別に、名義変更や車検の更新など、クルマの諸手続きに必要な業務上必要な内容が多く格納されているのがわかる。したがって、諸手続きの事務作業を手早く済ませるのに効果がありそうだ。

 クルマの購入の動機は、年度末や年末などに集中する傾向がある。それらの時期に名義変更や継続車検などの仕事も集中しやすくなり、時間がかかる傾向になる。しかし消費者にとっては、業者や役所の手間と関係なく、クルマが欲しい、あるいは年末年始にクルマで出かけたいといった要求があるので、それらの要望に応えられる対処する上でも、諸手続きの迅速化は繁忙期には特に求められ、QRコードの活用は、結果的に消費者の期待に応えることにつながるだろう。

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