この記事をまとめると
■車検証はコピーすると「COPY」の文字が浮かび上がる
■複写された車検証であることを明確にするためだ
■コピーした車検証のみの車載は道路運送法違反に該当
コピーすると「COPY」の文字が浮かび上がる!
車検証には透かし加工が施され、コピーすると「COPY」の文字が浮かび上がる仕組みになっている。複写された車検証であることを明確にするためだ。カラーコピーができるようになり、一見したところでは見分けのつきにくい場合があるからだろう。コピーした車検証で名義変更などが不本意に行われ、悪意を持って所有権を奪われてしまうのを防ぐことに役立つ。
車検の更新などの折以外、普段はあまりその意義を意識しにくい車検証ではあるが、それほど重要性を備えた書類ということになる。大切に保管する必要がある。
道路交通法では、車検証を備え付け、検査標章(車検切れ時期を示した標章)を表示しなければ、運行してはならないと定められている。
だが、万一紛失したり破損したりしてはいけないといった用心から、コピーを車載し、原本は自宅などに保管したほうがいいのではないかと思う人があるかもしれない。しかし、車検証は再発行もできるので、法律に従えば、原本を車載しなければならない。ただ、再発行に際しては、紛失した理由書を添えての申請となり、面倒ではある。破けるなどした場合は、その車検証を持参すれば、理由書の提出を省ける場合もある。
いずれにしても、コピーした車検証のみしか車載していなかった場合は、車検証を車載せず走行した扱いとなるため、道路運送法の違反に問われ、50万円以下の罰金措置が執られることになる。
車検証を大切に扱うことは重要だが、だからといって、コピーをクルマに携行するのではなく、原本を車検証入れなどにいれて汚れや損傷が起こらないように配慮し、大切に保管しながら、車載しておく必要がある。