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エンジンがかかるか試したい気持ちはわかるが絶対にダメ! クルマが「水没」したらひとまず「何もしない」が正解 (2/2ページ)

エンジンがかかるか試したい気持ちはわかるが絶対にダメ! クルマが「水没」したらひとまず「何もしない」が正解

この記事をまとめると

■大雨でできた深い水たまりに進入するとクルマが沈んでしまう場合がある

■大雨の日には可能な限り出かけないようにするのが肝要だ

■万が一、クルマが水没した場合にはエンジンをかけずに自然乾燥を心がけるべき

まずはクルマよりも自身の命を守る行動を

 地球温暖化に伴う気候変動の影響なのか、突然の豪雨に見舞われることが増えていると感じている人は多いのではないだろうか。

 短時間に多量の雨が降る、いわゆるゲリラ豪雨が怖いのは、道路などの排水機能を雨量が上まわってしまうことで大きな水たまりが出来てしまうことだ。たとえば線路や街道の下をくぐるような設計になっているアンダーパスは、排水機能を超えた雨が降ると、かなり深い水たまりになってしまい、クルマが沈んでしまうケースもあり得る。

 アンダーパスのように水が溜まってしまいやすい形状の道で、深さのわからない水たまりが出来ているときには、前のクルマが通り抜けられるかどうかを見てから、自身も進むようにしたい。要は、先行車に追従するのではなく、踏切を渡るときのように手前で一時停止しておいて一台ずつ水たまりを通過するイメージだ。

 もっとも、そうしたリスクを積極的に取りにいくべきではない。少しでも危ないと感じたら迂回路を探すようにしたい。また、大雨の日には可能な限り出かけないようにするという意識も重要だ。

 運転していなくとも、駐車場が低地にある場合などで多量の雨水がたまってしまったり、河川からあふれた水が流れ込んできたりして、愛車が水没してしまうケースはある。自宅のガレージに大事にしまっておいた愛車が、床上浸水によって水浸しになってしまった……となったら、泣くに泣けないだろう。

 そうなる前に、愛車を避難させたいと思うかもしれないが、床上浸水するような状況でクルマに乗るのはルートを間違えてしまうと自殺行為になる。クルマは直すことができても、命を失ってしまっては元も子もない。昔から「命あっての物種」というが、愛車が水没してしまうような状況というのは生命の危機につながることも多い。なにはなくとも、自分自身の命を守ることを最優先して判断してほしい。

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