回り回って自分が「痛い目」をみる! SNSなどで他人のクルマを「ディスる」べきではない5つの理由 (2/2ページ)

全員がカッコイイと思うクルマは存在しない

4)オリジナル派 or 改造派の議論も永遠の平行線

「オリジナル派 or 改造派」の議論も同様に、永遠に平行線のままだと断言できます。そもそも、いっそお互いに相容れない存在・思考だと割り切った方が気楽です。

 この議論に類似する例を挙げると「オリジナル(当時モノ)」以外は認めないという考えの方もいます。同じ品番でも、再生産された部品だと微妙に質感や雰囲気が異なることもあります。当時モノにこだわる方にとっては許容しがたいことも理解できます。その一方で、「部品さえ手に入れば再生産品(あるいはサードパーティー製でも)OK」というオーナーもいるわけです。クルマの趣味においても、多様性を受け容れる寛容さが欲しいところです。

5)ディスっているうちは欲しいクルマは手に入らない

「そんなバカな」と一笑する方もいるでしょう。しかし、一事が万事。「あの人、いっつも誰かのクルマを批評してるよね」といったレッテルをいちどでも貼られてしまうと、それを覆すのは至難の業です。要は、まわりから信用されなくなってしまうからです。

 悪口を言ってまわっている人のところに耳よりな話は届きません。「どうせあの人に言ってもね……」と、最初の段階でふるいにかけられ、肝心な情報がまわってこなくなるからです。何らかの形で耳に入ったときに「それ、俺(私)に言ってよ〜」と騒いでもあとの祭り。故意に避けられているわけですから、耳よりな話が舞い込んでくるはずがないのです。

まとめ:すべての人がカッコイイと思うクルマも、ダサいと思うクルマも存在しない

 えらそうに言ってるけど、当のオマエはどうなんだ! という、某コメント欄の書き込みがいまから目に浮かぶので先に告白しますが、決して他人事ではない黒歴史そのものです。かつて自分自身が痛い目に遭ったからこそ、話せることでもあります。まさかこうして記事にする日が来るとは思いませんでしたが……。

 軽自動車のカテゴリーが好きな人もいれば、スーパーカー推しの人もいます。自他ともに認めるクルマ好きであっても、すべてのジャンルに精通している人はいません。誰でも専門分野外や好みでないジャンルがあるのは当然のことといえます。これはクルマに限らず、バイクや鉄道、飛行機、音楽などなど、あらゆる趣味の世界においても当てはまりそうです。

 1万人のクルマ好きがいたら、全員がカッコイイと思うクルマも、そしてダサいと思うクルマも存在しません。他人のクルマをディスるヒマがあったら、自分の愛車がカッコイイと言ってもらえる努力に時間とお金を費やしたほうが幸せなカーライフが送れること、間違いなしです。


松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
藤沢武生

新着情報