最高出力450馬力のロータス製レーシングカー! ブランド最後の内燃機関搭載モデルの「エミーラ」に「GT4」が登場 (2/2ページ)

最速を目指すために追及した走行性能

 サーキットで最速の存在となるためにパワートレインにも手が加えられた。ロータスがチューニングした3.5リッタートヨタ製V6スーパーチャージャーエンジンは、最高出力455bhp(461馬力)、最大トルク500Nmと、公道モデルのエミーラから約10%以上の数値向上を実現。Hewland社製のパドルシフト付き6速シーケンシャルトランスミッションとLSDを装備したことで、素早く正確なシフトチェンジとロスのない駆動力伝達を可能とした。

 この強大なパワーを支える足まわりも強化されており、ダブルウィッシュボーン式の前後サスペンションには、2段階の調整が可能なオーリンズ社製TTxダンパーを採用。そのほか、フロント&リヤのアンチロールバー、ボッシュ製調整式モータースポーツABSなどを装着した足まわりが、ドライバーの意思に瞬時に反応し忠実に応答する高い操作性を実現した。

 燃料タンクは、96リッターと大容量なタイプに変更されており、給油口にはFIA FT3認定のドライブレーキフィラーを装着する。

 エミーラ GT4はイギリスのウェリングボローに新設された専用工場でRMLチームによる手作業で生産され、その価格は17万9000ポンド(約3190万円)。

 なお、エミーラ GT4は、6月17日(土)〜18日(日)に開催される英国GT選手権スネッタートン大会でも展示される予定となっている。

 F1で7度のコンストラクターズタイトルと6度のドライバーズタイトルを獲得し、インディ500でも優勝を飾るなど、これまでに数々の栄冠を手にしてきたロータス。ブランド最後の内燃機関を搭載したミッドシップスポーツカーであり、新生ロータスの第1弾モデルでもあるエミーラをベースに製作したエミーラ GT4は、これからもロータスに数々の栄光をもたらしてくれることだろう。今後の活躍に大いに期待したい。


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