この記事をまとめると
■カーナビの普及はユーザに大きな恩恵をもたらした
■今回はカーナビなどに使われる「GPS」について解説
■Global Positioning Systemの略で、全地球測位システムを指す
いまやカーナビはなくてはならない存在
電子デバイスの進化は、自動車の性能、使い勝手を大きく変えてきたが、ユーザー視点に立つと、なんといってもカーナビゲーションシステムの普及がもっとも大きな恩恵と言ってもよいだろう。
個人差があるので何とも言えないが、地図読み(ロードマップ)が苦手な人も少なからずいることだろう。あるいは、地図読みの能力に長けていたり、地図を見ることが好きな人でも、たとえば目的地までの道筋の一部始終を記憶しておくことはほとんど不可能で、途中、何回かの確認作業は避けられない現実と言えるだろう。
ところが、目的地までのルートガイダンスをしてくれるカーナビゲーションシステムが実用化された。その基本的な仕組みはすでに理解されていると思うが、ナビゲーション内に設定された地図データを基本に、自車の現在地を当てはめ、目的地までの道案内をしてくれる画期的なシステムである。
このシステムのカギは、正確な地図(道路)データと地図上に反映する自車位置の検出にあり、この自車位置測定の決定打となったのがGPS(Global Positioning System=全地球測位システム)の確立である。