日産は自宅で充電できない人にもEVを普及しようとしていたのに!
従来では3年間の定期契約を結ぶと月額の使用量が1,650円割引(プラン問わず)となり、年間で6万円弱オトクになっていたのだが、これが一切なくなってしまう。
また無料で使える急速充電分を超えた分は従量課金制となるのだが、この金額も2割ほど高くなっているし、それまで外部の普通充電はどれだけ使っても無料だったのに、改定後は600分/月までが無料で、それ以降は1分あたり3.3円と有料化となっているのだ。
さらに従来では月額550円で加入できた都度課金制の「シンプル」プランは、月額が1,100円に倍増し、急速充電使用時の金額も550円/10分から99円/分へとこちらもほぼ倍増したため、お守り代わりにシンプルプランに加入しておく、というユーザーの負担も大きくなってしまった。
そもそも電気自動車とは自宅で充電することが基本という大前提があるが、自宅充電の量を減らすためにディーラーなどで急速充電をしてから帰宅する、というユーザーが増え、本当に緊急で急速充電をしたいユーザーが充電待ちに巻き込まれるということも増えているようで、そういった事態を防ぐための一環ということも考えられる。
しかし日産は過去にも「旅ホーダイ」と称して月額固定料金で急速充電し放題というプランを設定し、自宅に充電設備がなくても電気自動車に乗れるという営業をしておきながら、普及したとみるやそのプランを廃止してユーザーのハシゴを外すということをしているだけに「もう電気自動車はコリゴリ」と思うユーザーが増えないようにプラン改定には慎重を期してもらいたいものだ。