この記事をまとめると
■ネコ科の動物の名前がつくクルマを探してみた
■由来はあまり知られていないが意外と多くのクルマが挙げられる
■猫のほかライオン、豹、虎やチーターを意味する車名のクルマがある
ネコ科の動物の名前がついたクルマを探してみた
「猫の初速」について、私は考えをめぐらせていた。
我が家には3匹の元保護猫がいるのだが、なにが面白いのかその3匹がいつも、長屋の短い廊下をものすごい勢いでダッシュしている。で、そのダッシュにおける初速が鬼のように速いことに気づいたのだ。
「おそらく猫は400mもの距離を全力ダッシュはできないが、もしも“0-4m加速タイム”を計測するとしたら、そのタイムは0-100km/h加速が約3秒であるホンダNSXを上まわるのではないか?」
仕事がなくヒマなため、そんな1銭にもならないことを真剣に考えていたわけだが、いつしか思考の流れは「猫の初速」から「猫的な車名」へと転じていった。
「……そういえば、ネコ科の動物の名前を車名にしているクルマってあるのだろうか?」
またまた1銭にもならぬ話であり、クルマに詳しい人であれば、とっくの昔からそんなことはよくご存じなのだろう。だがあいにく私はクルマにさほど詳しくなく、またヒマでもある。それゆえ「ネコ科の動物の名前を車名にしているクルマ」について考えてみることにした(正確に言うなら「ググってみることにした」だが)。
まずは、その昔に一世を風靡したクロカン四駆である三菱パジェロ。その「パジェロ」とは、「アルゼンチン南部に生息する野生の猫」の名前なのだという。そうだったのか、知らなかった。
てっきり私は、その語感から「『じゃあまた(See you again)』を意味するスペイン語『パジェーロ』から採られた車名である」的なことを勝手に想像(捏造)していたのだが、事実は違った。しかもさらに調べると、スペイン語の「Pajero」とは「See you again」では全然なく、性的な意味を持っているらしい。あらら。
お次は懐かしのスバル・レオーネ。これも私は「イタリア語で『夜明け』を意味する『Leone』を、富士重工(当時。現SUBARU)が自身の明るい明日を願う意味で1971年、新型車の車名に採用した」などと勝手に歴史を捏造していたのだが、実際には、レオーネとはイタリア語で「雄のライオン」を意味する言葉であるとのこと。ううむ、「イタリア語」という部分しかあってなかった。
そのほかでは、1980年から2000年までの都合20年間販売された日産レパードがある。その2代目はテレビドラマ『あぶない刑事』の劇中車としてもおなじみだったわけだが、そのレパードが「豹」を意味する英語であることぐらいは、さすがに私も知っていた。
だがそこで気になるのは、ドイツからウクライナに提供されたことでも知られる主力戦車「レオパルト2」のことだ。テレビジョンのニュースではレオパルト2主力戦車のことを「レオパルト・ツー」と発音している。
だが「2」の部分を英語読みするならば「Leopard」の部分も英語読みして「レパード・ツー」と発音するべきではないか。もしくはドイツ語読みに統一して「レオパルト・ツヴァイ」と呼ぶか。それなのに英語読みとドイツ語読みを混在させるとは、本当にふざけている。NHKは私に受信料を返してほしい。