トヨタのラインアップでは最高スペックの中身が投入されるはず
で、本題だ。
新型の4代目アルファード(ヴェルファイア)には、現行ノア&ヴォクシー同等以上の先進運転支援機能=最新最強のトヨタセーフティセンスが搭載されると予想する。
そのヒントは、4代目ノア&ヴォクシーに惜しみなく搭載された、一部、レクサス譲りのトヨタ車最新の先進運転支援機能にあるはずだ。トヨタセーフティセンスは以前のセンサー検知範囲を約2倍にしたもので(2022年の新型ノア&ヴォクシー発売時点)、全車速追従機能付きレーダークルーズコントロール=ACC、交差点衝突回避支援、レーンチェンジアシスト、トヨタ車初の歩行者の横断、飛び出しを先読みしてステアリングとブレーキ操作をサポートするプロアクティブドライビングアシストなどを含む全15項目もの機能を標準搭載。
プロアクティブドライビングアシストには、一般道でも前車との距離を一定に保ち、カーブを認識して自動減速してくれるなどの機能を備え、日常域でも極めて役立ってくれるのだ。そうした最新のトヨタセーフティセンスが新型アルファードに盛り込まれることは確実と言えるだろう。
さらにノア&ヴォクシーに用意されたアドバンストドライブ(渋滞支援)の採用も間違いないところ。自動車専用道路の同一車線で、レーダークルーズコントロールとレーントレーシングアシスト作動時の0-40km/hの速度域で自動運転レベル2に相当するハンズオフドライブが可能になるのだ!! また、バック&前向き駐車に対応し、スマホでも駐車&出庫をサポートするアドバンストパークなども加わるに違いない。
ところで、アルファードがクラウンやレクサスLSといったトヨタの高級セダンを上まわる人気を、VIPや要人、芸能人などからも得た大きな理由が、セダンにないリヤスライドドアと室内高1400mmがもたらす、乗降性の良さと2列目席の豪華で広々とした居住空間だろう。
そのリヤスライドドアにも、ノア&ヴォクシーは、安全のための秘策を盛り込んでいた。そう、レクサスNXのヒンジ式ドアに採用された安心降車アシストを下克上的に設定。BSM(ブラインドスポットモニター)が常に後方を監視し、スライドドアを開ける際、後方からクルマや自転車などが迫っているとブザーと音声による注意喚起に加え、スライドドアのオープンを途中で停止させ、安全を確保してくれる高機能である。まるで秘書やマネージャーが後方を確認して、スライドドアを開けてくれるようなもので、これも、新時代のトヨタ最上級、ハイエンドミニバンとなるアルファードには欠かせない「おもてなし安全」装備と言えるだろう。
間もなく公開される4代目アルファード(ヴェルファイア)。3代目で物足りなかった先進運転支援機能がどのぐらい進化しているか? デザイン、居住性、装備、動力性能などとともに、大いに注目したいところ。もちろん、その内容はノア&ヴォクシーを超えていることは間違いないはず。いや、現在のアルファードの使われ方を見れば、それどころじゃない、我々の想像を遥かに超えた内容が盛り込まれているかも知れない……。楽しみだ。